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大学入試センター試験の改革~高校の先生のご意見は? (2008年08月16日)

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8月5日に文部科学省および大学入試センターから、センター試験の実施方法等の変更について発表がありました。

大学入試センターからは、現高校2年生が受験する2010年度から、「過去のセンター試験や個々の大学入試で使用された素材文の再利用を行うこと」、2012年度からは「受験教科の事前登録制を採用すること」が発表されました。

また、文部科学省からは、現中学3年生が受験する2012年度から地歴・公民と理科の科目選択が弾力化されることが発表されました。


センター試験の「過去のセンター試験や個々の大学入試で使用された素材文の再利用」に関しては、“試験問題に適した素材文には限りがあり、また毎年膨大な入試問題が作成されていることから、これらとの重複を避けつつ良質な試験問題を作成することは年々困難となってきているから“ということです。

「受験教科の事前登録制の採用」については、“大学入試センター試験の受験教科ごとに受験者数を正確に把握することによって、必要な問題冊子等を準備し、試験を安全かつ円滑に実施するため“ということです。

文部科学省からの2012年度からの地歴・公民と理科の科目選択については、現在、高校では、地歴と公民は別時間帯で実施されているものが同一時間帯にまとめられ、地歴・公民から2科目選択する仕組みに改められるということです。これによって地歴2科目の受験も可能になります。また、公民の出題科目には従来からの3科目に加え「倫理、政治・経済」が新設されます。地歴・公民は計10科目から最大2科目を受験できることになります。

理科は現在3グループに分けて実施されていますが、こちらも時間帯がまとめられ、科目選択の制約なく2科目選択できる仕組みになります。これにより、現在、同グループにあるために選択できない物理・地学の組合せが受験可能になる反面、最大3科目まで受験可能であったのが2科目までしか選択できなくなります。

また、この一連の改変について、河合塾が現役の高校の先生に対して、是非のアンケートを行っています。

「地歴・公民の時間を統合し、地歴2科目の受験を可能にすること」については、賛成意見の先生が7割近くいる反面、反対意見も3割あります。その反対意見の声として、「「地歴から2科目必須」といった従来にないパターンの学校が現れたとき、指導現場の対応の負担増が避けられない」というもの、「センター試験の地歴・公民の扱いについて、4単位科目と2単位科目を同じ1科目と扱うあり方に疑問を感じる」というものを紹介しています。

また「試験問題への既出問題(過去問)・素材文の再利用」は賛成が7割と多い一方、「試験問題への教科書掲載文の利用」は賛成46%・反対52%と割れているようです。これを受けて、河合塾では「公平性の面で不安が残るというあたりが、この結果の要因と思われる」と論じています。


センター試験は、高等学校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的としています。時代と共に社会から求められる能力も変化しますし、その流れについていかなくては、いけませんね。

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投稿者 kksblog : 2008年08月16日 12:44


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