●公立学校に通う、日本語指導が必要な外国人児童生徒 さらに受け入れ増加 (2008年08月12日)
平成19年度の「日本語指導が必要な外国人児童生徒の受け入れ状況などに関する調査」の結果が発表されました。この調査は平成11年度より行われていますが、ここ数年、日本語指導数が必要な外国人児童生徒の数は増加傾向にあり、今回の調査では25,411人と昨年より13.4%増加、調査開始以来最高の数字になっています。
小中学生が全体のおよそ95%を占め、高等学校が4.5%、中等教育学校0.1%、特別支援学校が0.3%となっています。また、日本語指導が必要な外国人児童生徒が在籍する学校数は5,677校で、前回の調査より402校増えています。学校種別に見ると、中等教育学校が1校のみで前回と同じだったのを除き、全種で増加しています。
このような児童生徒の中で、実際に日本語指導を受けている子どもの人数は
21,206人と、前回調査から比べて2千人余り増加しています。しかしこれを割合で見ると、83.5%と、前回調査より2.1%減少しています。校種別に見ると、全ての学校種において前回より低くなっていました。
言語については、ポルトガル語を母語とする子どもが最も多く、全体のおよそ4割を占めています。中国語、スペイン語がそれに続き、この3カ国語で全体の7割以上に達します。その他、フィリピノ語、韓国・朝鮮語、英語などがありますが、全ての言語において母語とする子どもの人数は増加しています。
学校にどれだけ日本語指導が必要な子が在籍しているかを見ると、前回同様、「1人」在籍という学校が全体の約半数を占め、「5人未満」在籍の学校が全体の約8割です。一方、「30人以上」在籍している、という学校も増えています。
最も多いのは小中学生、教育や友だちを必要とする年代の子ども達です。しかしこういった子ども達の中には、親も日本語が不自由である場合も少なくありません。日常生活で日本語を使う機会が少ないと、言葉のハードルはさらに高く感じられるでしょう。しかし同年代の子ども達と共に学び、育つことは子ども達にとって必ずプラスになることでしょう。グローバル化する社会に、教育もすみやかに対応していくべき時代が来ているのかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2008年08月12日 00:59