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上級生がサポーター役として勉強を教えてあげる、大学初のマッチメイキング (2008年08月11日)

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共同印刷株式会社は、中央大学と共同で携帯電話やパソコンなどを活用した新たな教育支援システム「キャンパス コミュニティ エイド」を開発し、後楽園キャンパスで9月より本格稼動を開始することになりました。

「キャンパス コミュニティ エイド」とは大学改革の重要な柱の一つとなる「リメディアル教育」の一つで、知識ベース・情報通信・感性工学の技術を連動して開発した対面式学習の教育支援システムです。

同システムは、携帯電話やパソコンなどの通信媒体と「同窓」という親近感あるコミュニティを活用して、学習者とサポーター両者の学生個々に専門分野における基礎学力を確実に修得させると同時に、対面式の学習で得た同窓としてのつながりを将来のキャリアデザインに生かすことを目的としているそうです。

具体的には、学習者(学生)と、上級生や大学院生といったサポーターの特性を考慮したマッチメイキング方式(サービスの需要と供給を結びつけることをいい、本サービスでは学習者の“教えて欲し い”(需要)とサポーターの“教えてあげたい”(供給)を結び付けることを指しています。)によって、学習を支援するシステムとなっています。

携帯電話やパソコンなどの通信媒体による対応はもちろん、対面式の学習も可能なので、よりきめの細かい指導ができることが同システムの大きな特徴です。

また、これら一連のワークフローを通じ、上級生と下級生、または同級生間での教え合いによる相互の「成長」を推進することが可能となり、学習者の取り組みや弱点克服をサポートするだけでなく、サポーター側の学生も、教えることを通じて自らの知識を深めるという教育的効果もあるそうです。

共同印刷株式会社は、今後も「キャンパス コミュニティ エイド」にキャリア支援機能やボランティア支援機能などの応用機能を盛り込んだパッケージとして、他大学や各地方自治体への拡販を図っていくとのことです。

高校時代と違って大学生活ではクラスの結びつきが少なく、どうしても同級生や先輩との縁ができにくいという難点があります。「キャンパス コミュニティ エイド」は、この点を上手にカバーしてくれそうなので、実際に学生が利用してみた後の反応に期待が持てそうです。そして、やはりどの場面においても人間同士が助け合っていくという姿勢が大切ですね。

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投稿者 kksblog : 2008年08月11日 19:52


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