●大分県の教員採用をめぐる汚職事件について―文部科学大臣の会見概要 (2008年08月08日)
文部科学省は、先月11日と15日の大臣会見の概要をホームページにアップしました。それによると渡海文部科学大臣(当時)は記者会見で、大分県の教員採用をめぐる汚職事件について触れ、「極めて遺憾」と感想を述べたということです。
これは記者の質問に対して答えたもので、この事件が組織的、システム的、常態的に行われていたとする報道にについて、「あってはならないことで、極めて遺憾」と述べました。
また、7月10日付けで「教員の採用等における不正な行為の防止について」の局長通知を出したことを明らかにし、教員採用の在り方について十分点検を行うとしました。
教員採用の在り方については、まず、実態の解明を進め、教員採用試験の透明性を図り、不正を防止するとしています。
また、個人的な考えとして、「大分県で起こったことというだけでは済まないと思う」と述べ、教員採用に関して国民が不安や疑問を抱いていることは否めないとしました。その上で、全国の各都道府県で教員採用の在り方を点検し、国民に信頼を得ることが大切であると述べました。
ただし、教員採用については各都道府県などが自主性を持って取り組むべきであり、文部科学省としては地方の自主性に介入しない形で指導すべきであるとしました。その上で、地方で適正に行われていない場合に文部科学省が指導を行うとしています。
これほど問題が大きくなると、国として1つの姿勢を示さなければ、国民は納得しないのではないでしょうか。教員採用試験の不正を防ぐために、国として何らかの指針作りも必要になるかもしれません。
■関連記事
教員採用選考・昇任選考に関する点検、教育管理職等の任用・育成のあり方
教員採用選考の透明化はかる【長野県】
平成20年度「教員採用等の改善に係る取組事例」のとりまとめについて~文部科学省
« 生命を救うボランティア「献血」のこと、教えて!けんけつちゃん! | トップページへ ドラえもんとインターネット大冒険を!楽しく正しい知識を身につけよう »
最新記事一覧
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場(2013年10月08日)
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
- シヤチハタより「おりがみ工場」大人向けパッケージ版が発売されています
- 偏差値やイメージに隠れた大学の真の姿を公開したデータ集を刊行(2013年10月03日)
投稿者 kksblog : 2008年08月08日 16:54