« とうきょうED(えど)研究会 東京都の教育の情報化をさぐる研究会08開催 | トップページへ | ”学習支援”の土台はできた 次は先生方の教材制作支援へ »

戦争に関連のある史跡を歩いて回れるマップを公開、学校の授業にも最適 (2008年08月05日)

heiwamap080805.jpg
千代田区は、区内に残る戦争に関連のある施設、傷跡、慰霊碑などに簡単な解説を付け、その所在地がわかる地図を載せた「千代田区平和(戦跡)マップ」(平成19年8月作成)をホームページ用に編集して公開しました。

同区は、平成7年3月、戦後50年の節目に「国際平和都市千代田区宣言」を発表しました。この宣言は、過去の戦争を二度と繰り返さないことを、さらに世界の恒久平和を実現するために自ら積極的に行動しようと堅く誓っているそうです。その主旨にのっとり、今回「千代田区平和(戦跡)マップ」を一般に公開することになりました。

「千代田区平和(戦跡)マップ」は、Aコース、Bコース、Cコースに分かれており、それぞれ地図を見ながら2時間程度で回れるようになっています。

Aコースは、大手町駅で下車して大手門から平川天満宮、そして半蔵門駅へ向かうコースです。Bコースは、市ヶ谷駅で下車して九段小学校から旧千代田区役所、そして九段下駅へ向かいます。Cコースは、小川町駅で下車、五十稲荷神社から神田明神、そしてお茶ノ水駅へ向かうコースとなっています。

Aコースには、昭和20年(1945年)4月、戦災焼失旧大手門渡櫓の屋根に飾られていた鯱である「大手門の鯱」や、敗戦後昭和20年9月から昭和27年4月までの7年間、連合国軍最高司令官総司令部に接収されていた「第一生命館」などがあります。6階にはマッカーサー元帥のオフィスがあり、現在もそのままに保存されているそうです。

Bコースには、戦前は「東郷国民学校」だった校名が昭和22年に改名された「九段小学校」があります。また、すでに有名ですが、1869年(明治2)年に明治天皇により戊辰戦争の犠牲者を祀るために創建された靖国神社や、昭和32年に国によって建設された「千鳥が淵戦没者墓苑」なども地図上に掲載されています。

Cコースには、「鎌倉橋」があります。この橋は、関東大震災の復興橋のひとつで、昭和4年に架けられました。1944年11月、米軍B29の東京空襲時に、高射砲の不発弾の落下によってこの橋の北側を中心に大小21か所の傷痕が今も残っています。この他に、東京空襲で犠牲になった人たちの冥福を祈って建てられた「佐久間公園 慰霊碑」などが載っています。

戦後63年を迎えた今、実際に戦争を経験した人から子どもたちが直接話を聞ける機会が少なくなってきました。戦争のことを風化させないためにも、こうして残されている貴重な史跡などを学校の授業などで回ってみてはいかがでしょうか。

■関連記事
小学校学習指導要領解説の公表について~文部科学省
高等学校日本史教科書の沖縄戦争に関する訂正申請について 文部科学大臣談話
戦地からのハガキが人の手から人の手へ 64年の歳月を経て無事届く

再び戦争を起こさないために 「平和(戦跡)マップ」



« とうきょうED(えど)研究会 東京都の教育の情報化をさぐる研究会08開催 | トップページへ ”学習支援”の土台はできた 次は先生方の教材制作支援へ »

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2008年08月05日 19:25


コメント
ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週水曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。<サンプルはこちら>

【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!



ネタなどへのお返事
KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif

最新15記事の大事なトコだけ読めるようになってます。あと、古い携帯は文字化けするかも


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ