●伊能中図など貴重な古地図をウェブ上で 国土地理院「古地図コレクション」 (2008年08月01日)
18世紀や19世紀ころの古地図、レトロな雰囲気でジグソーパズルの図案などにもなっていますね。学術的には、過去の国土の姿を知ることのできる、歴史的、文化的に貴重な資料です。国土地理院では、日本のみならず世界図、アジア図、天文図などさまざまな古地図を所蔵しています。
これらの古地図は「古地図コレクション」として、ウェブサイトで画像を公開されています。このたびサイトがリニューアルされ、古地図の検索を容易にするため、13のカテゴリーに分類されました。また一部の古地図については、学術研究者による解説文および、高精細画像を掲載しています。
通常の画像では、その地図全体の概要しか見ることはできませんが、高精細画像は書かれている文字や、手書きで書かれている筆遣いなど繊細な表現まで見ることができます。さらに解説文を合わせて見ると、その地図の歴史的背景、作者などについてさまざまなことを知ることができ、より興味深くなります。
カテゴリの中に「伊能中図」というものがあります。これは江戸中期の偉人、伊能忠敬がとりまとめた地図を、国土地理院の前身である陸軍参謀局が模写し、20万分の1地図を作製するための基礎となったものであり、日本地図の歴史を知る上で大変貴重な資料だということです。
通常これらの古地図は、破損や汚損を避けるため非公開となっていますが、現在つくば市にある国土地理院の「地図と測量の科学館」で、8月31日までの間、企画展「古地図コレクション」として伊能中図など、古地図の一部を公開しています。貴重な古地図の実物を見ることができるチャンスです。
空から地上を見ることのできない時代に、自分たちの足と手、頭脳で地図を作り出した先人達。ウェブや科学館などで、その偉業に触れてみてはどうでしょうか。自由研究のヒントにもなるかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年08月01日 06:52