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ICT活用指導力のレベル向上にむけて 「先進的教育情報化推進プログラム」 (2008年08月05日)

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韓国では授業の中で情報技術を使うことが義務づけられ、フィンランドでは教育スタイルからICT活用が日常化しているなど、世界的に教育の場にICTを活用することが多くなっています。さまざまな調査の結果からも、学校でのICT活用は生徒の学力向上や学校業務の効率化、ひいては教職員の省力化につながっているとされており、日本でも教員研修などにeラーニングを活用する試みなどが行われています。

しかし、ICTを活用した指導力という面については教員一人一人の差が大きく、さらにインフラやコンテンツの整備の遅れなど、さまざまな課題があります。指導力の向上のためには教員を対象とした研修が大切ですが、そこで、どんな指導力が必要かという規準・基準が明確になっていることが必要でしょう。

社団法人日本教育工学振興会では、「教員のICT活用指導力規準表・基準表」による研修カリキュラム・研修テキスト・研修の試行という自主研究を2年間行ってきました。その成果を生かし、「教員のICT活用指導力向上研修」の企画を立案し、文部科学省からの委託事業として採用されました。まだ事業は途中ですが、平成19年度の成果を「事業報告書」としてまとめ、同振興会のサイトで公表しています。

第1年次である平成19年度では、既に文部科学省が提唱しているICT活用指導力の基準をベースにしつつ、これまでのカリキュラムの効果を検証し、その結果からカリキュラムやテキストを新訂するということを行いました。20年度はこの成果や課題を踏まえ、さらに受講者である教職員の意見を反映した研究に取り組みます。また人的な面だけでなく、物的な面を学校のICT環境力として評価するための規準表・基準表の一次案を策定します。

ICT活用指導力とは教員一人一人の力でなく、個人を含む学校全体の持つ力のことだと考えられます。ハードウェア、周囲の意識や組織力といった環境が不十分であれば、いかに優れた力を持っていても意味がありません。学校それぞれに、合ったやり方を見つけることが、ICT化推進の近道なのかもしれませんね。

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投稿者 kksblog : 2008年08月05日 01:56


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