●研修を見直してさらに効果UP! ICT活用指導力の研修結果報告書 (2008年07月29日)
パソコンやコンピュータネットワークなどを利用して教育を行う「eラーニング」、遠隔地でもネットワークを通じて教育を提供できるなどの特徴があり、企業の社内研修などで用いられています。
eラーニングを利用して、教員のICT活用指導力の育成研修が実施されました。この事業は平成19年の文部科学省委託事業「ICT活用重点促進事業」を受け、社団法人日本教育工学振興会が実施した事業で、鳥取県、奈良県、兵庫県、東京都、大阪府、神戸市の6地域において行われました。この事業について報告書が作成されれ、日本教育工学振興会のサイトから購入申込みおよび、内容の参照ができるようになっています。
平成19年度は、3年間の事業期間の2年目にあたります。より本格的で効果的なeラーニング研修とするため、研修の進め方の改善を図りました。前期研修の研修コンテンツ数を46から192へ追加し、後期研修では研修の進め方の変更システムにより、より効果的な研修を実施しました。
研修の初めに見る動機付けのコンテンツ「ICTでいきいき授業」を初心者により分かりやすいよう改良しました。また受講者が「事前チェックシート」で自己診断をし、それに対応した「受講コンテンツ−チェックリスト対応表」を用意することで受講者が自分に合ったコンテンツを選択しやすくしました。
研修の前後で行うチェックシート、研修後のアンケート、コンテンツ評価アンケートなどの結果から、統計的な検定手法を用いてeラーニング利用研修の有効性について検証を行いました。研修の事前と事後の比較では、研修はICT活用指導力を全体として伸ばすのに効果があったことがわかり、その有効性が実証されました。
最近では「全くパソコンを使ったことがない」という人は少ないでしょうが、授業でのICT活用は、まだ教師間でかなりの差があるようです。苦手意識を持っている先生も、研修をきっかけに「何ができるか」「何がやりたいか」を考えられるようになるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2008年07月29日 06:17