●障害の有無をこえた子ども達のふれ合いを 「交流及び共同学習ガイド」 (2008年07月28日)
障害のある子どもが障害のない子どもと、学校や地域で交流や共同学習をすることは、どちらの子ども達にとってもお互いに理解し、さまざまなことを学ぶことのできる大切な機会です。
文部科学省では、小学校、中学校などにおいて障害のある子どもと障害のない子どもとの交流および共同学習が積極的に取り組まれるように、「交流及び共同学習ガイド」を作成しました。文部科学省の「特別支援教育」のコンテンツから内容を見ることができます。
「障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し合える共生社会の実現を目指す」という目標を基に、交流・共同学習を適切に行うための注意点、アドバイスなどが書かれています。障害と一口に言っても、種類やその程度は子どもによって違うため、まずは交流する子どもの障害について理解することが大切です。視覚・聴覚・知的障害・肢体不自由など障害の種別について、配慮すべきことが詳しく述べられています。
交流・共同学習を実際に推進していくにあたって重要なことが、その手順に沿って挙げられています。例えば「指導計画の作成」において、「活動を無理なく継続的に繰り返すことができるようにする」ことが大切であり、「体験的な活動を取り入れる」ことが効果的であること、「交流及び共同学習の実際」では「安全確保を最優先することが非常に大切」であると述べられています。またそれぞれ「ガイド」として実際に行われた交流の実例が紹介されています。
子どもの頃から障害の有無にかかわらず交流していれば、障害に対する偏見や無理解は少なくなることでしょう。障害という個性に応じた教育と、障害を持たない子どもとお互いに理解し合う教育とが、「共生社会」を実現させるためのカギとなるでしょう。その頃には「バリアフリー」という言葉が意味を持たなくなっているかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年07月28日 00:49