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学級がうまく機能しない理由は、しつけに問題がある自己中心な子が多いから? (2008年07月18日)

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埼玉県の教育局は、平成19年度「学級がうまく機能しない状況」に関する調査結果を発表しました。

この調査の趣旨は、市町村立小学校における「学級がうまく機能しない状況」の実態を調査した上で、今後の生徒指導の一層の充実を目的としています。調査対象となったのは、さいたま市を含む70の教育委員会と821校の市町村立小学校でした。

「学級がうまく機能しない状況」とは、通常の学級において「児童が教室内で勝手な行動をして教師の指示に従わず、授業が成立しないなど、集団教育という学校の機能が成立しない学級の状況が一定期間(おおむね2週間から3週間)継続し、学級担任による通常の手法では問題解決ができない状況に立ち至った場合」を指します。

「学級がうまく機能しない状況」に該当した学校数は80校、該当学級数は89学級であり、前年度より11校、18学級減少しました。

「学級がうまく機能しない状況」を予防するための学校の取り組みとして「組織的対応ができる体制づくり」が92.2%、「ティームティーチングや担任以外の教員による授業」については、89.2%の学校で取り組んでいます。また、学校と地域および家庭との連携では「校内の情報を積極的に家庭に知らせる」と回答した学校が86.5%となりました。

市町村教育委員会では、64学級で学級運営などの改善のために非常勤講師を配置しました。そのうち予防のための配置は14学級、回復のための配置は50学級でした。また、指導主事などが予防のために訪問指導した結果、「学級がうまく機能しない状況」を未然に防ぐことができた学級は、58学級のうち41学級(70.7%)となりました。

「学級がうまくいなかい状況」に該当している学級の状況をみてみると、学年別では6年生が30学級で最も多く、2年生が16学級、5年生が15学級と続いています。また、継続期間で見ると、「3~6か月」が該当学級のうち45学級(50.6%)と最も多くなっています。

「学級がうまく機能しない状況」に至った要因としては、「自己中心的な言動をする子どもがいた」と「家庭の養育やしつけに問題があった」というのを挙げている学校が多いという結果になりました。また、「授業の内容と方法に不満を持つ子どもがいた」発達障害など「特別な教育的配慮を必要とする子どもがいた」と述べる学校も半数以上ありました。

前年度よりは良くなっているものの、まだ多くの先生方が悩みを抱えているという実態が明らかになりました。とくに、自己中心的な子どもや家庭のしつけに問題がある子どもが教室で問題を起こしている場合は、学校だけの対策ではどうにもなりません。これからは、親がもっと教育に関心をもってくれるような体制づくりを整えていくことが望まれますね。

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投稿者 kksblog : 2008年07月18日 21:28


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