●先生必見、これからの信頼される評価・評定には何が必要? (2008年07月14日)
東京都教育庁指導部より「適正で信頼される評価・評定にかかわる資料」が公表されました。
この資料には、評価の基本的な考え方や評価の流れ、指導と評価の一体化を目指す方法、評価結果を有効に活用する方法、観点別学習状況の評価の評定への総括、評価にかかわるQ&Aなどが掲載されています。
これからの評価の基本的な考え方として、資料の中で次の5つが挙げられています。まず「学力について知識の量のみでとらえるのではなく、学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容を確実に身に付けることが大切。また、それにとどまることなく、自ら学び自ら考える力などの『生きる力』がはぐくまれているかどうかによってとらえること」が必要とされています。
二つ目は、「評価においては、観点別学習状況の評価を基本とした目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)を一層重視するとともに、児童・生徒一人一人のよい点や可能性、進歩の状況などを評価するため、個人内評価を工夫することが重要」とされています。
三つ目に当たるのは、「学校の教育活動は、計画、実践、評価という一連の活動が繰り返されながら展開されるものであり、指導と評価の一体化を図るとともに、学習指導の過程における評価の工夫を進めることが重要である。また、日常的に児童・生徒や保護者に学習の評価を十分に説明していくことが大切である」という点です。
四つ目に、「教育活動の特質や評価の目的等に応じ、評価の方法、場面、時期などを工夫し、児童・生徒の成長の状況を総合的に評価することが重要」とし、最後に「評価活動を充実するためには、各学校において、評価の方針、方法、体制などについて、校長のリーダーシップの下、教員間の共通理解を図り、一体となって取り組むことが不可欠である。」としています。
また、「評価にかかわるQ&A」ページでは「毎時間の授業において、観点ごとの評価を行う際の留意点は、何ですか。」「学校を休みがちな児童・生徒の評価・評定に当たって配慮することは、何ですか。」などといった質問などに対して丁寧な回答が載っています。
評価・評定は先生の最も重要な仕事のうちの一つですが、保護者や子どもに大きな影響を与えるという点で難しい側面を持ち合わせています。だからこそ、この機会に評価・評定に関する資料を読んで、自分はどうかな?と振り返るきっかけしてみてはいかがでしょうか。
■関連記事
少し簡素に、ねらいを絞りました 「学校評価ガイドライン」改訂
学校の評価をより多方面から 「学校評価の在り方と今後の推進方策について」
学校評価に関する規則改正 国民の意見を募集中!
« エネルギー問題を解説―東京電力「東田研に聞け」 | トップページへ がんばる先生を手助けしたい 実践研究や研修会に関する「お役立ちサイト」 »
最新記事一覧
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場(2013年10月08日)
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
- シヤチハタより「おりがみ工場」大人向けパッケージ版が発売されています
- 偏差値やイメージに隠れた大学の真の姿を公開したデータ集を刊行(2013年10月03日)
投稿者 kksblog : 2008年07月14日 21:16