●部活動中の安全を守ろう 重大事故防止のためのガイドライン (2008年07月07日)
今年4月、東京都の高校で、陸上部の部活動中に生徒が投てきしたハンマー投げのハンマーが、他の生徒の頭部を直撃したという事故が起こりました。これを受けて
東京都教育委員会は「部活動中の重大事故防止のためのガイドライン」を策定しました。
学校の部活動中の事故は、今回のような競技に使われる道具によって起こるものの他に、競技中の部員同士の激しい接触、水泳での体調の異変、また熱中症など自然環境によるものなどがあります。今回策定された内容は、部活動全般における事故防止のための基本的な考え方、そして種目別に重大事故防止のためのガイドラインです。ガイドラインが作られた種目は、学校で設置されている運動部の中で、過去に重大事故が発生した種目、安全に留意しないと事故が発生する可能性が高いとされる種目、また多くの都立学校に設置されている種目から、15種目が選定されています。
ガイドラインの特徴としては、各種目の魅力や特性を明らかにするとともに、学校で最低限行われるべき一般的な練習内容・方法と安全確認を示してあります。さらに過去の重大事故の事例を取り上げて、日常の練習内容・方法に潜んでいる危険性を具体的に示し、また事故防止のためのより具体的な対策や安全指導が明示されています。
中学、高校と進学していくにつれ、学校の部活動の種類、内容は多様になってきます。入学して初めてその競技に接する生徒には、その危険性を十分に理解することは難しく、さらに技術が未熟であるほど、思わぬ事故が起こりやすいと言えるでしょう。このため、学校の部活動においては経験や情報の豊富な指導者が危険性を予見し、安全性を確保すると共に、生徒の危険性に対する認識を高め、適切に退所できるよう育成することが大切です。
中学・高校での部活動は、心身を鍛える教育活動であるとともに、かけがえのない仲間や時間を得られる場でもあります。しかしスポーツは体を使うからこそ、少しの油断が事故につながってしまいます。事故が起きる時は一瞬です。起こってはならない「一瞬」を防ぐためには、「〜だろう」ではなく「〜かもしれない」という意識を、指導者・生徒共に普段から持つことが大切ではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2008年07月07日 06:48