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母親の食事パターンが胎児の脳・臓器に影響 (2008年07月06日)

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東北大学病院周産母子センター・太田英伸助教らのグループは、共同研究を通じて、胎児の脳・臓器は、妊娠母体が体験する昼夜のリズムよりも、母体の食事スケジュールに優先的に反応することを明らかにしました。

この研究は、母体が栄養を摂取するタイミングに注目し、母親の朝型・夜型の食事スケジュールが胎児の脳・臓器に与える影響を動物モデルにて検討。妊娠ラットに朝型・夜型の2つの異なる食事スケジュールを与え、昼夜の区別のある同一の光環境で管理しました。

その結果、母親ラットの脳内生物時計は光環境に反応し、2つのグループで同じ昼夜のリズムだったにもかかわらず、胎児の脳・肝臓に存在する生物時計のリズムは、母親が朝型の食事スケジュールの場合には朝型パターンに、夜型の食事スケジュールの場合には夜型パターンに適応しました。

胎児の健全な発達のためには、妊娠中の母親の規則正しい生活リズムとさまざまな種類の栄養素摂取が重要であることは周知のとおり。今回さらに、胎児にとっては、母親の摂取する栄養の種類だけでなく、食事のタイミングが大きく影響すること、また、食事スケジュールは、母親が日常体験する昼夜環境に比べ、より重要である可能性が明らかになりました。

胎児期から、昼夜の光条件に反応して脳内時計のリズムを形成すること、、さらにそれ以上に食事を摂るタイミングによって胎児の脳内時計が変化してしまうことには驚きです。漠然と妊娠中の母親の規則正しい生活の必要性を認識していましたが、母体というより胎児への影響の大きさに、その重要性を再認識させられます。


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東北大学病院、妊娠母体の食事パターンが胎児の脳・臓器に与える影響を解明



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投稿者 kksblog : 2008年07月06日 08:53


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