●50代の世帯、仕送り金が教育費の43%以上を占める 国民生活の実態 (2008年07月03日)
毎日の家計の収入や支出を世帯ごとに家計簿につけてもらい、国民生活の実態を明らかにする「家計調査」の結果が発表されました。
平成19年の勤労者世帯(いわゆるサラリーマン世帯)の1か月の平均収入(実収入)は、1世帯当たり53万円、このうち世帯主の収入は43万3千円で、実収入の81.9%を占める形となりました。また、実収入から税金や社会保険料など世帯の自由にならない支出を除いたいわゆる手取り収入は、44万3千円でした。
手取り収入のうちの32万3千円が食料や住居費などの生活費に使われ、その残りの11万9千円が預貯金や生命保険の掛け金のほか住宅ローンなどの借金の返済に充てられています。
世代別に家計を見ていくと、幼児がいると考えられる世帯主が30歳未満、30歳代の世帯で幼児関連費が多くなり、特に幼稚園・保育所費用への支出が30歳代の世帯で最も多くなっています。また、30歳未満の世帯では粉ミルク・紙おむつへの支出が他の年代に比べ多くなっています。
子どもが高校や大学に在学すると考えられる世帯主が40歳代および50歳代の世帯で教育関係費が多くなり、とくに授業料や教材への支出が多い40歳代の世帯で最も多くなっています。また、50歳代の世帯では仕送り金が教育関係費の43.6%を占めるという結果になりました。
子どもにはお金を惜しみなくかけるという世帯が多い中、収入と支出のバランスを取るのはとても難しいことです。諸外国のように、子どもがいる家庭にもう少し潤いが出るような魅力的な補助制度が早く実現すると良いですね。
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投稿者 kksblog : 2008年07月03日 19:53