●学校での転落事故を防ぐ―杉並区小学生転落事故を受けて (2008年07月03日)
去る6月18日に、東京都杉並区で児童が小学校の天窓から転落し死亡する事故があり、世間に大きな衝撃を与えました。この事故を踏まえ、文部科学省は同様の事故を防止するため、「学校における転落事故等の防止について」という通知を出しました。
この通知では、天窓の安全管理の留意点を中心に学校での安全管理や安全点検に関する留意点がまとめられています。
通知のうち、天窓に関する留意点としては以下のことが挙げられています。
・天窓は人の体重を支える強度がないため、屋上出入口の施錠、防護柵の設置、落下防護ネットの設置など、適切な安全対策をとる
・天窓の危険性を児童生徒に理解させ、天窓の上に絶対に乗らないようにする
・天窓の近くで活動する場合は、事前に安全点検を行い、教職員が適切に見守る
・児童生徒の多様な行動に対し十分な安全性を確保した設計にする
また、天窓以外にも学校の施設や設備について定期点検を行って安全管理を徹底することや教職員が学校の安全について共通理解を図ることが重要であるとしています。同様に児童生徒に対しても危険を予測し回避するための安全教育を充実させるとしています。
このほか文部科学省では事故防止のため
・「「生きる力」をはぐくむ学校での安全教育」
・「学校施設整備指針」
・「学校の管理下の死亡・障害事例と事故防止の留意点」
等の資料を適宜活用してほしいとしています。
今回のように、死亡事故が起きてからその危険性が認識されるというのはとても悲しいことです。今後は、事故が起きる前に子どもの行動を予測して安全対策をとることがさらに重要になるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2008年07月03日 15:34