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脊椎動物の起源が明らかに―国立情報学研究所ナメクジウオゲノムの解読に成功 (2008年07月01日)

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国立情報学研究所が、ナメクジウオゲノムの解読に成功したことを発表しました。この研究は、京都大学、国立遺伝学研究所、理化学研究所と共同で行ったものです。

脊索動物であるナメクジウオは、ヒトなど脊索動物の一種である脊椎動物の祖先と考えられています。これまで、脊索動物はホヤなどの尾索類→ナメクジウオなどの頭索類→脊椎動物の順に進化したと考えられ、ナメクジウオの研究は脊椎動物の進化を知る上で重要とされてきました。

今回ナメクジウオの遺伝情報(ゲノム)を解読したことで、ナメクジウオとヒトの遺伝子に共通する部分が多くあるなど、脊椎動物の進化と起源について多くのことが分かりました。

今回の研究では、ナメクジウオとヒトの遺伝子組成がとても似ていることだけでなく、ナメクジウオゲノムの1箇所の染色体が脊椎動物ゲノムでの4箇所の染色体に対応することが多いことも分かりました。このことから、進化の過程でゲノムの重複が2回起こったことが分かりました。

また、今回のゲノム解読で明らかになった遺伝子を比較した結果、脊索動物の中でナメクジウオが最初に進化したことも分かりました。これは従来の考え方を覆すもので、ナメクジウオなどの頭索類からホヤなどの尾索類や脊椎動物が進化したことが明らかになりました。

今後は、ナメクジウオに進化する前の脊索動物の共通の祖先がどんな動物であったか、また、ナメクジウオから2回ゲノム重複が起こった後、どのようなゲノム進化が起こったのかなどについて研究されるということです。

ゲノム解読についても、技術の進歩によって詳細な解読が可能になっており、今回のナメクジウオゲノム解読で培われた技術が、今後のゲノム研究にも活かされるということです。

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投稿者 kksblog : 2008年07月01日 15:37


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