●平成19年の水難事故・山岳遭難 多くがレジャー中の油断によるもの (2008年07月24日)
日本全国で梅雨明けし、本格的な夏がやってきました。海や川、プールなど、水遊びが気持ちいい季節ですね。しかしその分、水の事故も起こりやすい時期でもあります。
警察庁生活安全局がまとめた、「平成19年中における水難の概況」が公開されています。平成19年中の水難は発生件数1,492件、水難者数1,721人、うち死者・行方不明者数は876人と全て前年と比べて増加しています。このうち、中学生以下の子どもに関するものは、発生件数273件、水難者数344人、うち水死者数82人でした。こちらも前年より増加しています。
昨年よりは増えていますが、過去10年間の水難発生状況を見ると、多少の変動はあるものの減少傾向にあります。平成10年と比較すると、発生件数は455件、水死者数は312人減っており、特に子どもの水死者数は約半数になっているそうです。
死亡事故の起きた場所を見ると、海が54.5%、河川が29.7%となっています。何をしている時に事故が起きているかを見ると、魚取り・釣り、通行中、水泳中が全体の63.6%を占めています。多くの事故は、自然の中でのレジャーで起きているということが分かります。
こういった事故を未然に防ぐためには、余裕を持った計画を立てること、ライフジャケットなどの着用、天候や体調などを的確に判断することなど、少し気を付ければできることがたくさんあります。子ども連れなら子どもに必ず付き添う、水に入らなくても転落の可能性がある場所・状況などを把握するなど、「大丈夫だろう」ではなく「〜したら」という危険を想像することが大切です。
同様に、平成19年度の山岳遭難の概況も発表されています。こちらも登山、山菜・きのこ取りで山に入り、道迷い、滑落、転倒などで遭難するケースが多くなっています。仕事ではなく、レジャーや趣味のために入り、わずかな不注意や安易な行動が遭難の原因になっているのです。
街を離れ、自然の中でのびのびと休暇を過ごすことは、大人も子どももリフレッシュできるいい機会です。しかし、自然の多い場所は安全に整備された遊び場とはちがうことを忘れてはいけません。無理な冒険や挑戦はせず、十分に気を付けて遊び、「楽しかったね」と笑って帰りましょうね。
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平成19年中における水難の概況(警察庁)[PDF]
平成19年中における山岳遭難の概況(警察庁)[PDF]
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投稿者 kksblog : 2008年07月24日 08:52