●「放課後子どもプラン」実施状況調査について~文部科学省 (2008年06月27日)
調査は、「放課後子どもプラン推進事業」の事務手続き上の課題について、「放課後子どもプラン」の実施上の課題について、未実施小学校区の状況について(市区町村のみ)、「放課後子どもプラン」事業計画の策定状況について(市区町村のみ)、各小学校区毎の「放課後子ども教室」及び「放課後児童クラブ」の実施場所別箇所数について、という内容で行われました。
「放課後子どもプラン」の実施がまだ行われていない小学校区の状況として、「放課後子ども教室」を実施していない理由がいくつかあがっています。
「放課後子ども教室」を実施していない小学校区における未実施の理由としては、「指導員等の人材確保が困難」が64%と多くなっています。ほかには、「実施場所の確保が困難」が47%、「予算の確保が困難」が41%です。
ほかには、「文科省の補助金が継続されるか不安」、「次年度以降の実施に向け検討中」、「両事業の調整・理解に時間が必要」、「ニーズがない」、「地域・家庭で子どもを預かる施策が他にある」、「地域の理解を得られていない」、「補助金の受給の要件が高い」、「補助金受給の要件に対応する時間がなかった」、「その他」といった理由があげられています。「その他」の主な内容は、「類似事業が市町村独自で行っているため」、「検討中・ニーズの把握が必要」、「ニーズが少ない」などです。
「放課後児童クラブ」を実施していない小学校区における未実施の理由としては、「ニーズが無い」が37%、「実施場所の確保が困難」が36%、「指導員等の人材確保が困難」が33%となっています。
ほかには、「予算の確保が困難」、「次年度以降の実施に向け検討中」、「補助金の受給の要件が高い」、「地域・家庭で子どもを見守る・預かる施策が他にある」、「両事業の調整・理解に時間が必要」、「地域の理解を得られていない」、「その他」といった理由があがっています。「その他」の主な内容は、「クラブで複数の小学校区を受け持っている」、「児童数が少ない」、「代替施設・事業がある」などです。
「放課後子どもプラン」は、平成19年度よりスタートしたもので、文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」と厚生労働省の「放課後児童健全育成事業」を一体的あるいは連携して実施しているものです。放課後や週末の子どもたちの適切な遊びや生活の場を確保したり、小学校の余裕教室などを活用しての地域の人たちの参加も得ながらの学習・スポーツ・文化活動、地域住民との交流活動などの取り組みをしたり、といったことを行います。
今の時代、まさにこういうことは必要ですし、実際に行われるにあたり理想で終わらないよう、ぜひ実質的に考えながら進めてほしいですね。
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投稿者 kksblog : 2008年06月27日 13:20