●「落語に学ぶ」教育のヒント―ソニー教育財団ライブラリー (2008年06月19日)
ソニー教育財団ホームページのライブラリーコーナーに、「落語に学ぶ」というコーナーがあります。落語の内容をヒントに、人間の生き方や子育て、教育について考えてみようというものです。
このコーナーでは、「落語は人間の本質をとらえているからこそ時代を超えて共感を呼ぶ」として、毎回落語の噺を一つ取り上げ、そこから見えてくるものを解説しています。
解説を行っているのは、『役に立つ落語 ソニー・エンジニアが名人芸から学んだこと』の著書がある、ソニー学園湘北短期大学教授の山田敏之先生。落語の内容とそこから得られるヒントのほかに、もっと詳しく知りたい人のために、噺の背景を解説したページもあります。
例えば、『子はかすがい』という噺。別れた夫婦が一人息子をきっかけにしてよりを戻すという内容です。ここでは、「息子が別れた父親から内緒でもらった小遣いを、母親は盗んだお金だと思い、息子を問い詰める」という場面を取り上げ、家庭での躾の大切さを学ぶことができるとしています。
このほかに取り上げられている噺は、『初天神』、『井戸の茶碗』、『火事息子』など。いずれも噺の内容だけでなく、噺に出てくる場面や背景などに親子の情愛や人間の本質が描かれており、そこから教育へのヒントが得られるという内容になっています。
ここに取り上げられている落語は実際に聴くのが一番良いのでしょうが、このコーナーは落語の解説が丁寧で、読み物としても十分楽しめる内容になっています。
ここで取り上げられているように、「生きるヒントを得る」というつもりで落語を聴くとまた新たな発見があるかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年06月19日 15:46