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子どもの情報行動に関する調査研究―国立国会図書館調査研究リポート (2008年06月17日)

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「子どもの情報行動に関する調査研究」が行われ、国立国会図書館のサイト「カレントアウェアネス・ポータル」で紹介されています。

この調査研究では、子どもの読書やテレビ、インターネットなどの「子どもの情報行動」に関する調査を分析し研究した結果がまとめられています。ここでは子どもの情報活動に関して、
・子どもや各種メディアの現在の状況
・過去20年間の関連調査の内容
・読書や情報に関する政策
などについてそれぞれまとめられています。

「子どもの情報環境の現況」では、近年の傾向として
・余暇時間の過ごし方として、「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」が減少し、テレビゲーム、CDを聴く、DVDなどで映画を見る、などが増えた
・ケータイ小説や「朝の読書」活動などの影響で本を全く読まない児童・生徒が減った
ことなどが報告されています。

子どもの情報活動に関する調査を分析した結果としては、
・1980年代から有害情報など子どもたちに悪い影響を与えかねない情報に関する調査が行われるようになった
・年代が進むにつれて、パソコン、インターネット、携帯電話に関する調査が増えた
ことなどが指摘されています。

また、子どもの情報行動に関する研究の問題点として、
・読書に関する研究では、情報行動の中の一つである「読書」というとらえ方ではなく、「読書」と「情報利用」が切り離されて論じられる場合がほとんどであること
・ウェブ研究の領域が未熟であるため、子どもを対象としたウェブ情報に関する研究の枠組みがまだできていないこと
・海外の研究に比べ、情報行動に関する教授法の研究がまだ進んでいないこと
などが指摘されています。

■関連記事
子ども読書応援プロジェクト事業としてのホームページ『子ども読書の情報館』開設
「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」の変更

『図書館調査研究リポートNo.10 子どもの情報行動に関する調査研究』を掲載



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投稿者 kksblog : 2008年06月17日 00:25


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