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地方によって、それぞれ「通勤・通学の時間格差」 (2008年06月16日)

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総務省が行った「社会生活基本調査」によって、関東地方の人たちが中部地方や関西地方の人たちに比べて、通勤・通学に時間をかけていることがわかりました。

平成18年度に、平日で15歳以上の男女計、通勤・通学者の平均時間を調査した結果では、関東地方(埼玉、千葉、東京、神奈川)の人たちは97分、中部地方(岐阜、静岡、愛知、三重)の人たちは70分、関西地方(京都、大阪、兵庫)の人たちは83分でした。

これによると、関東地方の人は、通勤・通学のために中部地方よりも27分、関西地方よりも14分多く使っていることになります。

首都圏の交通の混雑度を考慮した上でとすると、負担はさらに大きくなります。

ちなみに、仕事時間の地域間格差は通勤・通学時間よりもずっと小さく、関東を100とすると、通勤・通学時間は中部地方では72、関西地方では86ですが、仕事時間は、中部が99、関西が97です。

首都圏の通勤・通学時間が長い最大の理由としては、企業の中枢機能は東京に集中しているからでしょう。そして、東京にそうして個々の企業が集中するのは、それぞれが便益と費用を比較考量した結果に違いないでしょう。

問題は、各企業が考慮した費用に通勤時間が含まれていたか否かです。通勤時間は、考慮されなかった(であろう)費用の一例に過ぎません。一義的な便益や費用があるわけではありません。

考慮範囲によって便益も費用も異なってきます。東京に企業が集中しているという問題については、全体を見る眼が不可欠です。そして、個別最適は全体最適を保証するなどということはありません。

平均97分ということは、通勤・通学に各人が1時間以上必ずかかっているといってもよいでしょう。家族のコミュニケーションの時間は、それだけ削られてしまうことになります。現代人、忙しすぎますね。

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投稿者 kksblog : 2008年06月16日 11:59


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