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教育委員会の「元気さ」は自治体の規模に比例する? 教育委員会の現状調査 (2008年06月16日)

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都道府県や市町村にある教育委員会は、地方における教育行政の担い手として、重要な役割を果たしています。その活動は初等中等教育の学校だけでなく、生涯学習などの社会教育といった広範囲に及びます。

文部科学省では、教育委員会の現状に関する調査を毎年行っており、平成17年度間の調査結果が同省のサイトに掲載されています。教育委員会会議の開催回数、教育委員と首長の意見交換の状況など、教育委員会とその委員の活動について、さまざまなデータが示されています。調査結果は都道府県・指定都市と市町村に分類されており、さらに市町村のデータはその規模によって分けられています。

教育委員会会議についての調査で、都道府県・指定都市と市町村を比較しているデータを見ると、都道府県・指定都市の教育委員会会議の方が活発であるように見られます。会議の開催回数は、いずれも「12〜17回」という答が全体の約2/3を占めていますが、都道府県・指定都市では残りの1/3は「18〜29回」であるのに対し、市町村では5.7%、その代わり「1〜11回」が26%でした。

会議の傍聴者数では、都道府県・指定都市は「20人以上」という回答が約66%と最も多かったのに対し、市町村では「0人」が76%でした。この市町村のデータを規模別に詳しく見てみると、市町村の規模が大きくなると共に傍聴者数が多くなる傾向が見られます。1.5万人までの規模では「0人」が9割を超えていますが、10万〜30万人規模で1人でも傍聴者がいたという市町村が多くなり、50万人以上の規模になると「0人」という回答はなくなり、「10人以上」が8割近くなりました。議事録の公表・非公表についても同様の傾向が見られています。

この他の「広報・公聴活動」「首長との意見交換」「中期計画の策定」などを見ても、市町村より都道府県・指定都市が、市町村規模が大きい方が活発に行われているような結果になっていました。地方の小さな自治体では、過疎化や少子高齢化などで子どもが少ないことから、教育委員会も消極的なのでしょうか。しかし生涯教育など、年齢を問わない教育に力を入れている自治体は、子を持つ世帯にとって魅力的に映ることでしょう。教育に対する取り組みを見直すことが「地方再生」につながる可能性があるのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2008年06月16日 09:17


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