●私の気持ちに寄り添ってくれる 聞き上手な葉っぱ「ペコッぱ」 (2008年06月09日)
話をしているとき、相手の顔は確かに自分の方を向いているけれど、相づちもうたず、うなずきもしなかったらどうでしょう。私の話はつまらないのかな?何か気に障ることを言ったかな?具合が悪い?…不安でいろんなことを考えてしまうはずです。
株式会社セガトイズは、語りかけるとその流れを読んで、ウンウンとうなずく不思議な葉っぱ「ペコッぱ」を9月30日に発売します。単純に音を感じ取ると動く、というのではなく、話の区切りのタイミングを読み取って、葉っぱをぴくぴくとふるわせたり、葉を大きく動かしてうなずくので、まるで心が通い合っているような感覚を楽しむことができます。
人は会話をするとき、言葉だけでなくうなずくなど自分の話に同調してくれる動きによって安心感を得られるのです。こういった動きを「エントレインメント」と呼ばれており、心の通うコミュニケーションにとって非常に重要な要素なのです。
「ペコッぱ」の開発にあたっては、岡山県立大学 渡辺富夫教授の提唱する「心が通う身体的コミュニケーションシステム=うなずき理論」が採用されました。人の会話のタイミングを絶妙に読んでうなずくメカニズムは、渡辺教授の理論を実用化したインタロボット株式会社の「RT(R)」をベースに、セガトイズ特許ウド腕開発した「KYプログラム」によって制御されています。
もちろん「ペコッぱ」は人工の植物ですが、リアルな細くて柔らかい感じを再現するために、医療機器などにも使用されている「機能異方性形状記憶合金」による軟体型アクチュエータ「バイオメタル」を使い、しなやかで静かな動きができるようになっています。
鉛筆削りくらいの大きさで単4電池で動くので、机や出窓など、ちょっとしたスペースに置けますね。なんとなく他の人に話しにくい悩みなど「ペコッぱ」に話すだけですっきりするかもしれません。学校でも、教室の片隅や保健室などに置いておけば、普段は話し声に合わせて動くインテリアとして、時には子ども達の相談相手として役立ってくれるかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年06月09日 09:14