●子ども達からのメッセージ 新しい青少年育成施策のために (2008年06月08日)
青少年の育成について、内閣総理大臣を本部長とし、全閣僚を構成員とする「青少年育成推進本部」があります。平成15年に政府の青少年育成の基本理念と施策の方向性を示す「青少年育成施策大綱」が策定されました。
内閣府特命担当大臣 上川 陽子氏
今年の「こどもの日」の前後、新しい「青少年育成施策大綱」を策定することの他、今後の施策推進の参考とするため、全国の子ども達から意見募集を行いました。これに200件を超える意見が寄せられたということで、内閣府特命担当大臣である上川陽子氏のお礼の挨拶と共に、意見募集の結果が公開されています。
今回募集された意見は、「小学校への入学のとき、中学校・高校への進学のときなど生活が大きく変わったときに思い、考えたこと(悩んだこと)、家族や友だちからの励ましなどうれしかったこと」「学校や先生、大人に関する不満や相談」「『こどもの日』の思い出」「遊びや日常生活に関する気持ちや思い出」です。
小学生から高校生まで、それぞれのテーマについて率直な意見や気持ちがこめられています。入学、進学については不安と期待が入り交じった気持ち、転校や障害、勉強へのつまづきなどで悩んだこと、悩みや不安を乗り越えたきっかけや、助けてくれた周りの人のことなど、一人一人の大切な気持ち、思い出がつまっていました。
一方で、進学することに不安を感じている小学生、家庭の経済状況から進学や将来の夢をあきらめざるを得なかった高校生、高卒認定の試験を受けた人など、辛い気持ちを綴られた意見もありました。自分のおかれた状況を受け止めつつ、自分のような辛い思いをする人が増えないように改善してほしい、という願いがこめられていました。
「『こどもの日』の思い出」については、旅行や釣りなど、楽しい思い出が紹介されていました。その中で、楽しく過ごさせてくれる両親や祖父母などへの感謝の気持ちや、日本の伝統を見直したいという思い、出かけた先で環境問題について気づきがあったことなど、楽しみを通してさまざまなことを子ども達は感じているのだと気付かされます。
お礼の文の中で、上川氏は「今回お寄せいただいた意見も参考に作業を進めていき、一人ひとりが可能性を十分に発揮できる社会にしたい」と述べています。子ども達のための施策であるからこそ、当の子ども達の意見は重要な意味があるでしょう。子ども達の意見の中に「意見募集の機会に子どもの意見をたくさん聞いてほしい」というメッセージもありました。子どもの意見に大人も気付かされることも多いのではないでしょうか。このような機会が今後増えていくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2008年06月08日 10:15