●「アスペルガー症候群と呼ばれる子ども【小学生版】」~神奈川県立総合教育センター (2008年06月03日)
うまく友達付き合いができなかったり、友達とトラブルを起こしたりしてしまう子どもの中に、「アスペルガー症候群と呼ばれる子ども」が、います。
by 堺 昭一
「アスペルガー症候群と呼ばれる子ども」は、周囲から「ちょっと変わっている子」といわれ、からかいやいじめの対象となっていたり、「わがままな子」や「我慢できない子」と、とらえられ、叱責の対象となっていたりすることがあります。
また、そういった子どもたちの保護者の方たちは、「育て方が悪い」、「甘やかしすぎだ」などと周囲から批判されたり、「どのように育てればいいのだろう」と悩んでいたりすることも多いといいます。
神奈川県立総合教育センターで作成された、この「アスペルガー症候群と呼ばれる子ども【小学生版】」という小冊子は、子どもの立場に立って、子どもの問題状況の意味、また気持ちが理解できるよう、神奈川県立総合教育センターの教育相談の中より、事例が掲載されています。
掲載されている事例は、実際の事例に手を加えて個人が特定できないよう配慮されています。一見、わがままに見える子どもの言動を、子どもの立場で考えることによって、子ども自身が苦戦していることへの理解が深まり、苦戦しているその状況への支援につながるということを願い、作成されました。
「アスペルガー症候群と呼ばれる子ども」は、社会性の障害やコミュニケーションの障害、イマジネーションの障害といった3つの特性があります。また、それ以外にもその他の特性として、感覚の特異性や発達の偏り、実行機能の弱さ、状況や前後の関係を理解する力の弱さ、感覚的思考、シングルフォーカスの傾向、といったものもあります。
こういった特性について、具体例をあげ挿絵も使って丁寧に説明されている冊子です。ファイルで入手できるものですから、一度ご覧になってみると普段見過ごしていたことに気づくこともあるかもしれませんよ。
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投稿者 kksblog : 2008年06月03日 00:23