●改革で目指す「教育新時代」 平成19年度教育白書 (2008年06月12日)
平成19年度の教育白書が、文部科学省のサイトに掲載されています。特集テーマは「教育基本法改正を踏まえた教育改革の推進/「教育新時代」を拓く初等中等教育改革」が取り上げられました。
初等中等教育について文部科学省の目標とするところは、以下のようなことが挙げられています。
①知識や技能に加え、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する力などの「確かな学力」
②他人を思いやる心や感動する心などの「豊かな人間性」
③たくましく生きるための「健康・体力」などの「生きる力」をはぐくむ教育
これらの理念を実現するために、文部科学省では学習指導要領の見直し、さらに教員に優れた人材を確保するための、教員免許更新制など、教員養成・免許制度の改善充実や、信頼される学校を確立するための、教育委員会の充実、組織としての学校力の強化などに取り組むことによって、「教育新時代」を拓く初等中等教育の改革を進めています。
学力については、「学力向上アクションプラン」として、子ども達それぞれの個性・能力に応じた指導を行う「個に応じた指導の充実」を目指す施策を推進しています。さらに「理数大好きモデル地域事業」、「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」など、「学力の質の向上」を図るさまざまな取り組みを行っています。
人間性を育むために、幼稚園から規範意識を培う指導を行う、学校では道徳教育を充実・改善について取り組んでいます。また子どもたちの問題行動、特にいじめについては、学校だけでなく家庭や地域、その他関係機関との連携を深めて未然防止、早期発見に取り組むことが重要だとし、学校等への通知、各種会議を通じて改めて趣旨の徹底を図っています。
体力の向上については、生活習慣や意識改善も含めた体力向上実践事業、キャンペーンなどの展開が行われています。啓発ポスターの公募や、オリンピックなどで活躍したトップアスリートとのふれあいを通じて子ども達へスポーツの楽しさを伝えるなど、子どもが参加する形の取り組みが多くなされています。
「生きる力」というキーワードに示されるよう、学力だけでなく生活や人間性など、内容は多岐にわたっています。それだけに学校をはじめとする教育機関だけでなく、家庭や地域に対しても参加する意識、取り組みが求められてくることでしょう。
■関連記事
18年度文部科学白書---「文化力の向上」を目指す。
中央教育審議会答申「学習指導要領等の改善について」
target=_blank>平成19年度 文部科学白書
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投稿者 kksblog : 2008年06月12日 16:19