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学力格差は保護者の意識が原因? 教育に関する保護者の意識調査 (2008年05月28日)

社団法人 日本PTA全国協議会が昨年11月から12月にかけて行った「教育に関する保護者の意識調査」の報告書が公開されています。

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教育改革の名の下に、新たな考え方や制度、政策・施策が次々と登場する昨今、教育を受ける側である子ども・保護者の意見が十分に反映されているだろうか、という思いから、同協議会は平成14年度より「教育改革についての保護者の意識調査」を行っています。今回の調査では、学力格差や教育課程改定、保護者と教師のコミュニケーションの問題などについて、保護者の意識と意見が報告書にまとめられています。

一つの大きな傾向として、保護者の多くが学校・教育に対して「不安を感じている」ということがあります。学力差が大きくなっていると感じる保護者が多く、これには「保護者の経済力・学歴・教育熱心さ」が大きく影響しているという考えが多数を占めています。

これを反映してか、学力向上のために家庭で心がけたいこととして「子どもの勉強をみてやる」「時事問題や将来のことを話題として話す」など、直接子どもと関わろうとする意欲が見られます。学校に求めることとしては「習熟度別学習」が最も多く、また「宿題」「テスト」よりも「朝読書」の方がかなり多くなっています。

それでは学校・教師とのコミュニケーションは、というと「取れている」「取れていない」がほぼ半々になっています。小中学校で比較すると、小学校の方が「コミュニケーションがとれている」「いつでも相談しやすい雰囲気」という答が多くなりました。教員の多忙さが問題になっていますが、傍目にも約2/3の保護者が「忙しいようだ」と感じているようです。

子どもに関することでは、「子どもに十分躾をしていない保護者が増えている」と80%の保護者が感じています。それでは自らの躾について、気を付けていることを挙げてもらうと、挨拶や整理整頓、約束を守るなど社会的なルールに関してはポイントが高いのですが、正義感や道徳心を見る項目でポイントが低くなっているようです。

報告書から保護者がさまざまな要望を抱えていることが見えてきます。その一方で、学校のPTA活動に対しては受け身でいる人が多いのではないでしょうか。PTAの場を活用して、もっと学校や他の保護者と意見交換する場があれば、問題解決の糸口が見えたり、抱えている不満も解消されるかもしれませんね。

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target=_blank>教育に関する保護者の意識調査報告書



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投稿者 kksblog : 2008年05月28日 08:43


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