●「裏サイト」は「有害サイト」なのか?~「裏サイト」に関する意識調査 (2008年05月25日)
「裏サイト」はすべて「有害サイト」であると認識するのが一般論ですが、その実態はどうなのでしょうか?ネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、「裏サイト」に関する意識調査を実施しました。
by lusi
調査は今月14日から16日に、18歳~25歳のネットユーザー男女を対象として実施。246名(男性:56.5% 女性:43.5%)による有効回答がありました。
まず、「裏サイト」と呼ばれるサイトを閲覧したことがあるのは全体の15.0%で、内訳は男性は15.8%、女性は14.0%と大きな男女差は見られませんでした。その中で、『「裏サイト」の書き込みを見て「イライラ」を感じたことがある』としたのは73.0%、女性では80%にのぼり、多くは嫌悪感を感じたことがわかりました。また、「裏サイト」の誹謗中傷書き込みについては、閲覧経験の有無に関係なく、全体の78.0%が「削除した方が良いと思う」と答えました。
しかし、『「裏サイト」は「有害サイト」だと思うか?』の質問には、閲覧未経験者の65.6%が「有害サイトだ」と答えたのに対し、閲覧経験者は45.9%にとどまり、「有害サイトではない」と答えたほうが多い結果になっています。
誹謗中傷の書き込みがあり、嫌悪感を感じるにもかかわらず、有害サイトではないと感じる人が多いのは、閲覧してみると「必ずしもすべてが有害ではない」と思う人も少なくないということなのでしょうか?
裏サイトといえば、いじめの温床として社会問題化している「学校裏サイト」。先日文部科学省が「学校裏サイト」の実態調査を実施したところ、さまざまな実態が明らかになりました。
青少年が利用する学校非公式サイトに関する調査報告書
その中で、学校裏サイトを「知っている」のは全体の3割程度であることがわかり、本調査でも「裏サイト」の閲覧経験者は回答者の2割にも満たないことから、一部の利用者の判断によって、裏サイトがすべて有害かどうかを決めつけてはいけないのかもしれません。
閲覧してみると必ずしも有害ではないのか、有害なものでも有害と捉えないのか・・・。フィルタリングソフトなどで有害情報から守ることも必要ですが、情報モラル教育により、有害なのかしっかり識別できる力を身につかせたいですね。
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投稿者 kksblog : 2008年05月25日 11:17