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文科省による「学校裏サイト」の実態調査の結果は? (2008年05月25日)

特定の学校の話題のみを扱う非公式のサイト「学校裏サイト」に関する実態調査の結果が、文部科学省のホームページに公表されています。

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by woodsy

専用ポータルサイトやブログなどからの検索、巨大掲示板からのピックアップ、生徒指導教師やPTA、市民インストラクターからの情報収集などにより、学校裏サイトの開設状況を調査。2008年3月の時点で38,260サイトの存在が確認されました。内訳は、主として子どもが管理人で特定の学校を対象としたものが858サイト、管理人不明で全国の生徒が利用することを想定した一般型が1931サイト、掲示板のスレッドによるものが33,527スレッド、生徒がグループになって共同管理しているものが1,944サイトでした。

書き込み、調査内容の分析は、群馬県、静岡県、兵庫県の学校裏サイト(計217サイト)に実際に書き込まれたもので実施。有害な情報を、誹謗・中傷、猥褻、暴力誘発の3種に分けてチェックしたところ、誹謗・中傷が認められたものが102サイト、猥褻情報の発信があったのは123サイト、暴力誘発情報の発信があったのは82サイトでした。また、すべてのサイトに出会い系や猥褻画像、アダルトグッズなど猥褻物販売サイトやサラ金、賞金サイトなど、青少年健全育成の基準からすると有害なネット広告が多く貼られていました。

併せて実施した中高生を対象としたアンケート調査によると、学校裏サイトを「知っている」のは全体の33%。見たことのある書き込み内容は「同じ学校の生徒のこと」が54.5%で最も高く、「同じ学校の生徒の悪口」、「クラブ・部活動のこと」が続いています。「同じ学校の生徒の悪口」は、書き込みとして不適切に感じたものとしては41%と最も高い結果でした。

いじめの温床として社会問題化している「学校裏サイト」。しかし実態は、一部の積極的利用生徒を除いて、多くは興味本位で覗く程度であり、大人、業者による有害なネット広告が子どもを引き込もうとすることにも問題があることもわかりました。しかし、有害な学校裏サイトを開設・運営したり、問題のある書き込みを繰り返したり、有害なサイトへの誘い込み行為を行なうような子どもに対しては、積極的な指導が必要であり、意識調査は重要です。

(株)アイシェアの調査によると、「学校裏サイト」などをはじめとする「裏サイト」は「有害サイトではない」と閲覧経験者の半数以上が認識しています。
意識調査:「裏サイト」閲覧者の半数以上が「有害サイトではない」と認識

閲覧してみると必ずしも有害ではないのか、有害なものでも有害と捉えないのか・・・。学校や保護者による情報モラル教育も大切ですし、子どものふりをして書き込む大人の存在、金儲けのターゲットにしている業者の存在という大人社会の問題もあることから、社会的、制度的な対策が必要ですね。


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青少年が利用する学校非公式サイトに関する調査報告書



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投稿者 kksblog : 2008年05月25日 10:47


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