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名作映画にも匹敵する授業を作り上げた男~『子供のころからの夢を本当に実現するために』 (2008年05月22日)

人間、誰しも一冊の本は書ける、と言います。自分の人生を丁寧に見ていけば、誰しもそこには一冊の本と同じレベルのドラマが展開されていることを指して言った言葉です。

自分の人生をもとにして、一本の名作映画にも匹敵する授業を作り上げた人が居ます。それは、死ぬ前の最後の講義という形で、この世に生まれました。
 
ランディ・パウシュ。カーネギーメロン大学教授。3D技術・バーチャルリアリティなどの研究・開発の一人者として、各種の功績を残しています。象牙の塔にこもるタイプの人ではなく、ディズニーなど、名だたる大企業との仕事をもこなしてきました。
 
そんな彼が、ガンにかかった。

46歳の彼は、肝臓に10個を超える腫瘍を抱えることになります。余命は、3~6カ月。あまりにも若すぎる刻限を宣告された彼は、教職をしりぞく事になりました。その最後の講義を、自身の職場であるカーネギーメロン大学で行ったのです。
 
『子供のころからの夢を本当に実現するために』
 
2007年9月18日、世界の一角で行われた講義は、こう名づけられていました。ランディが死に直面して行ったその90分の講義は、ユーモアと笑い、そして生きる悦びのエネルギーに満ち溢れたものでした。

エキサイティングな研究を行っていくということ、自分の子どものころの夢を実現していくということ、努力するということ、人生を進めていくということ、周りの人たちに感謝するということ、他人に寛容であるということ、懸命に働いていくということ。
 
「ただ、正しい方向に進めば良い。そうすれば、夢が君へと向かってくる」


そして、家族を愛するということ。
彼は、講義の最後の最後、締めの一言に、それまで話を聞いてくれていた学生や同僚たちに対し、こう言います。

「すまない。この講義は、実は君たちに向けられたものじゃない。まだ幼い、私の3人の子どもたち、Dylan、Logan、Chloeへのメッセージだ」
 
彼は、授業をする形をとりながら、残される家族へと語りかけていたのです。これから先、家族と共にありえたはずの数十年を、90分という時間にまで凝縮して。


昨年、ネットで公開されるやいなや、600万人が閲覧したというこの映像。結構高度な英語が矢継ぎ早に出てくるので、KKSで紹介するのは差し控えてきたのですけれど、つい先日に、プロの翻訳家の方が日本語字幕をつけて公開されましたので、ようやくご紹介できるかなと。
 
正直「見とこ。これは見とこ」としか言えないです。 忙しい? 人生の90分くらいこれに費やさないでどうしますか、お姉さん(お兄さんもね)。
 
あ、あとこれ、英語の教材としてもお勧めです。英語の授業時間を2回使ってでも、見る価値ありですよ(授業をする形をとりながら、自分が見たりとか:榊原)


追記(080528):
どうやら、DVD付きの本になって出版されるらしいですよ。



ランディ・パウシュの「最後の授業」1







ランディ・パウシュの「最後の授業」2







ランディ・パウシュの「最後の授業」3







ランディ・パウシュの「最後の授業」4







ランディ・パウシュの「最後の授業」5







ランディ・パウシュの「最後の授業」6







ランディ・パウシュの「最後の授業」7







ランディ・パウシュの「最後の授業」8







ランディ・パウシュの「最後の授業」9






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投稿者 kksblog : 2008年05月22日 00:13


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