●高等学校発達障害ハンドブック~石川県教育委員会 (2008年05月21日)
このハンドブックは、LD、ADHD、高機能自閉症等、発達障害のある高校生の指導、そして支援のために作成されたものです。
by Mark Manalaysay
目的としては、こういった発達障害を持つ高校生が、社会的に自立でき、楽しく充実した高校生活を送れるよう、先生方の力を合わせ特別支援教育に向き合い、発達障害を持つ生徒自身だけでなく、まわりのすべての生徒の学びや自立にもつながるように、目指すものです。
ハンドブックの内容は、高等学校における特別支援教育について、そして、発達障害について、また、なぜ、発達障害の特性に配慮した指導・支援が必要なのかといったことについて、記載されています。
ほかにも、発達障害のある生徒に対して、学習面における配慮、行動面における配慮、対人関係面における配慮について、記載されています。
また、青年期の発達段階を考慮した対応、校内支援体制の整備について、校内での効果的な指導・支援のポイントについて、関係機関との連携・協力はどのようにすればよいか、県内の相談機関・医療機関等についても記載されています。
ハンドブックの中では、高等学校では、これまでも不登校の生徒や反社会的行動、低学力等、多様化する生徒に対しての理解と対応に取り組んでおり、こういった対応の視点の一つとして、発達障害を加えていくことが効果的としています。
また、高校生は、青年期にある生徒であり、「みんなと同じでありたい」と思う気持ちが強く、「できないこと」や「苦手なこと」ばかりを指摘することによって、自己評価を低下させてしまうおそれがあるとし、生徒なりの生き方や行動、考えを否定しすぎることなく、本人が自分の得意・不得意に気づき、自己理解を深めて、より良い自己イメージの形成を促す関わりをもっていくことが大切としています。
また、高等学校では、進路面においても大変重要な時期であり、関係する専門機関や就労支援機関と連
携しながら、生徒の高校卒業後の進路実現を意識した指導・支援に努めることが必要としています。
高校生といえば、いよいよ大人に近づく時期、発達障害を持つ生徒もまわりの生徒も、大きく成長できる実りのある3年間になるように考えたいものですね。
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投稿者 kksblog : 2008年05月21日 22:34