●いよいよスタート―学校支援地域本部 (2008年05月15日)
今年度から新たに、地域ぐるみで学校を支援する「学校支援地域本部事業」が始まりました。
by carin araujo
近年、都市化や核家族化にともなって地域の人と人とのつながりが薄れています。また、学校では教員の業務量が増え、教員に対するサポート体制を充実させることが求められています。これらの状況を改善するため、地域全体で学校教育を支援する仕組みとして考えられたのが、「学校支援地域本部事業」です。
この事業では地域住民が積極的に学校支援活動に参加し、地域住民と児童生徒が交流することで、地域の絆を回復し、地域の教育力を活性化させることが期待されています。また、教員を支援をすることで、業務の負担が軽減され、子ども一人一人に対するきめ細やかな指導の時間が確保されることも期待できます。
具体的には、学校の授業補助、校内図書室の管理・運営、校庭の整備、部活動の指導などのサービスを地域が提供することが想定されています。これらは、ボランティアとして登録した地域の住民によって行われ、その調整役として「地域コーディネーター」が設置されます。
「学校支援地域本部」は、中学校区を基本的な単位として設置され、全市町村が対象となります。本部は、学校支援活動を企画・実施し、ボランティアの調整などを行います。本部には「地域教育協議会」が設置され、事業の状況や方向性などが協議されます。
今年度から全国で始まるこの事業ですが、東京都杉並区ではすでに学校支援活動が行われてきました。小中学校67校のうち17校に学校支援本部があり、住民がボランティアとして学校支援に参加しています。特に、杉並区立和田中では、土曜日の学習サポート、学校図書館の司書業務サポート、校内の緑地化などに市民が携わり、積極的な学校支援活動が行われています。
この事業で重要なのは、地域の住民が学校や地域の子どもたちの教育に関心を持ち、自らが積極的に参加する姿勢です。子どもは地域みんなで育てるもの。あなたも学校の教育活動にボランティアとして参加してみませんか。
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投稿者 kksblog : 2008年05月15日 14:35