●書店万引き調査等結果概要~平成19年度経済産業省委託事業 (2008年05月12日)
書店万引き調査は、日本出版インフラセンター・ICタグ研究委員会・書店部会という機関により行われました。
by damien van holten
結果としては、ロス額のうち、実に73.64%が万引きによるものだということがわかりました。また、ロス被害比率の最も高いのはコミック本だということもわかりました。
万引き後の警察による追求で、「読みたかったから」という理由で万引きをしたと言っているものに関し、そのうち81%が新古書店の換金目的だったということがわかりました。
日本出版インフラセンター(JPC)は、出版流通の改善をはかり、読者の顧客満足度を高めることと、出版情報基盤整備による業務の共同化・標準化等を推進することを目的に2002年に設立されました。
日本出版インフラセンター(JPC)は、日本書店商業組合連合会、日本出版取次ぎ協会、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本図書館協会という、「製造・取次・販売」の業界5団体で構成されています。主な活動としては、設立当初より万引き防止等を目的とした電子タグの可能性を研究するため、ICタグ研究委員会を設置、導入に向け研究活動を実施してきました。
そういった万引きの防犯対策として、磁気タグの装着、防犯ゲートの取り付け、防犯カメラの設置、ガードマンの配置などがあげられますが、一番初期投資額や年間運用費がかからず検挙できるのが、磁気タグの装着です。磁気タグ装着による効果を、期待している書店が多くあることもわかりました。
そういうことから、万引きしたものを新古書店に持ち込まれないよう「不正流通防止」に、書店と新古書店のそれぞれのレジに電子タグのリーダ・ライタ、コミックに貼付された電子タグへ販売フラグの書き込み・読み込みの結果を端末に表示するシステムを設置し、シュミレーションを行いました。
コミックは出版社数が少なく電子タグの導入がしやすく、また“書店での販売情報が書き込まれていない出版物は新古書店では買取しない“というルールを徹底すれば万引き被害の一部を防止できます。そういったことから、電子タグの導入ステップをコミック本から導入することが望ましいのではないかと判断されました。
盗んだものでお金を得るということが当たり前のようになっているとしたら、それは恐ろしい発想ですよね。
仕事をして収入を得る、収入に見合ったお金の使い方をする、ということは基本的なことですが、そういった基本的なことが、常日頃どれだけ子どもたちに伝わっているか、大人がじっくりと観察しながら指導することも大切ですね。
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投稿者 kksblog : 2008年05月12日 12:00