●平成20年度の全国学力学習状況調査の調査問題などを公表 (2008年05月13日)
今年4月22日に行われた、平成20年度全国学力・学習状況調査について、その調査問題・正答例・解説資料が国立教育政策研究所のサイトに公表されています。
Photo by veska minova
国立教育政策研究所の教育家庭研究センターは、調査問題の作成と調査結果の分析を担当している機関です。調査問題と正答例は、実際に使われた問題とその解答を公表したものです。調査結果の分析では、調査問題について出題の趣旨や正答・誤答の解説などがまとめられています。
小学校の算数を例にとると、「知識」に関する問題では「数と計算」「量と測定」などの領域について、計算の能力、単位や図形の意味、それに関する計算式を理解している、などといった「身に付けておくべきもの」についての内容になっています。「活用」に関する問題では、基本理念として「知識」で確かめられる基本的な知識・技能などを実生活のさまざまな場面に活用する力、改題解決のための構想を立てて実践し、評価・改善する力にかかわる内容となっています。
「活用」の出題理念についてさらに詳しい記述には「物事を数・量・図形などに着目して観察し的確にとらえること」「筋道を立てて考えたり振り返って考えたりすること」などとあります。考え方や解き方は「知識」で出題される問題と変わりなくても、与えられた問題から的確な解き方や、必要な情報だけを選び出すことや、「知識」を元にした判断や説明が求められるようになっています。
結果が自治体や学校に戻されるのは9月なので、結果から理解できていないところ、苦手とするところを押さえた指導を考えるのはまだ先のことになります。しかしこれらの資料を活用して、不足しているかもしれない、と思われる分野について指導計画を見直してみる、といった工夫はできそうです。調査対象の学年だけでなく、その下の学年にも活用できそうですね。
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投稿者 kksblog : 2008年05月13日 08:55