●発展した食育指導を行うために 学校における食育指導ハンドブック (2008年04月25日)
数年前からよく耳にするようになった「食育」、今ではすっかり浸透した感があります。国の推進政策を受けて、自治体も力を入れて取り組んでいる成果でしょう。
神奈川県では、今年3月に「食みらい かながわプラン」を策定し、平成20年度から5年計画で、県民運動として食育の推進に取り組むこととしました。それに際して作成された「学校における食育指導ハンドブック」が作成されました。
ハンドブックの中では、食にまつわる子ども達の現状、食育の意義や学年に応じた指導の目標、年間指導計画の参考例などが示されています。また、実際に子ども達に指導する際に参考にできる、学習指導案と学習資料などが紹介されています。
年間指導計画の例では、給食や学級活動の他に、生活科や理科・社会、道徳の時間にも食育に関わる内容が盛り込まれています。例えば小学校高学年の社会では日本の産業について学習します。日本の食料生産について調べ、農業や水産業が重要な物であることを学び、これからの食料生産のあり方に関心をもつことができるようにするという目標が示されています。
指導計画や指導案は学年、学校ごとに作られていますが、特別支援学校などに向けたものもあります。ここで紹介されていたのは、視覚障害教育部門の小学部3年のものでした。朝ごはんについて考えるため、先生の朝ごはんの実物を触らせて、匂いや感触を確かめさせます。これは自分が食べた朝ごはんとの違いに気付かせ、家庭ごとにさまざまな朝ごはんがあることを理解し、朝ごはんの役割について考えさせるというものでした。
「食育」というと給食や家庭科、総合の時間などを利用して学習するというイメージがありましたが、さまざまな分野に食育に関わる内容があると分かります。またここで紹介したのは神奈川県の例ですが、食育に関する教材、ガイドブックは都道府県など自治体が製作するものが多く、食育は地域と深い結びつきがあると感じられます。食について見直すことは、自分のルーツ、ふるさとを見直すことにつながっているのかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年04月25日 08:01