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入院している大阪の病院から、富山での学校の卒業式にTV会議システムで出席 (2008年04月24日)

「みんなと一緒に卒業したい」という女の子の願いを、TV会議システムが実現させました。

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富山県氷見市の小学生、山下真緒さんは心臓病の治療のため、大阪大学医学部付属病院に入院していました。入院の間は病院内にある院内学級(大阪府立刀根山支援学校の分教室)で勉強を続けていましたが、小学校卒業を迎える今年3月、通っていた氷見市立宇波小学校のみんなといっしょに卒業したい、という希望を持っていました。

この希望をかなえようと、院内学級の先生方、病院のドクターらが関西大学総合情報学部の学生ボランティアと協同で、さらにマイクロソフト株式会社、株式会社クレオ、能越ケーブルネット株式会社といった企業の協力を得て、病院と宇波小学校をテレビ会議システムで結んだオンライン卒業式が実現したのです。

卒業式当日、真緒さんは病院の院内学級で卒業式のもようをモニターで見ていました。真緒さんが卒業証書を授与される番では、あらかじめ病院に送られていた卒業証書が手渡される様子が卒業式会場に設けられたスクリーンに映し出されました。さらに卒業式後のホームルームでも、教室内にモニターが用意されていました。真緒さんはテレビ会議システムを通して、友だちや先生とお互いの姿を見ながら語り合いました。

長い入院を必要とする子ども達は、治療のためと分かっていても入院生活に退屈しています。テレビ会議システムのようなICT技術を使えば、安静が必要な子でも学校や友だち、家族との交流を楽しむことができるのです。阪大病院の楠木医師は、このような外部との交流が子ども達にとって、病気に立ち向かわせる元気を与えるという面でもプラスになると述べています。

小児病棟に限らず、顔を見ながら家族や友だちと会話が楽しめる設備があれば、入院している患者さん達に喜ばれることでしょう。楽しい時間を過ごすことで、辛い治療も頑張ろうという気持ちが湧いてくるかもしれません。手紙や電話でも気持ちは伝わります。しかし画面上であっても、顔を、表情を見ることで、文字や声では得られない安心感、満足感を得られるのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2008年04月24日 11:44


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