●先生の授業力アップのカギになる?つまづき解消のための具体的な指導書が公開 (2008年04月18日)
宮城県の教育庁教育企画室より「学びのロードマップ」が公開されました。
by lee_1984
「学びのロードマップ」は、学習状況調査などから明らかになった宮城県の児童・生徒の実態をもとに、児童生徒のつまずきを解消するために小・中・高校を通して系統的、かつ重点的に指導をしていくための指導資料として作成されました。
「学びのロードマップ」は、先生方の教科授業力の向上や児童生徒の「確かな学力」の定着に向けての活用が期待される内容となっており、国語、算数・数学、英語の3教科について書かれています。
国語では、「確かな書く力(技能)を育てるためのロードマップ」をテーマとして、小・中・高校の発達段階に応じた書く力(技能)を身に付けさせられるような具体的な内容になっています。
たとえば、小学校の国語では、「書く力」の育成のために日常的に書く経験を積み重ねていくことが大切であるとして、指導のポイントおよび実践例を挙げて、さらに教育活動の中で書く活動が生かせる場面やノート活用例が掲載されています。
「算数・数学」では、中学校での「つまずき」を中心に小学校での課題を分析、また高校の課題も分析し、単元の本質に基づいた適応問題をあげて作成されました。数量関係で小・中・高校の系統性を考え、中学校の領域を核にして、小学校は中学校につなぐことを意識し、高校は中学校で学ぶ内容を振り返ることを目的としています。
「英語」では、「概要の読み取り」「文構造や語順の理解不足」「自分の考えを伝えたりする表現力不足」に課題があることが分かりました。そこをクリアすべく、中学校と高校の系統を考慮した上で、校種ごとの問題点を踏まえつつ「読むこと」「書くこと」を中心に具体的な指導例が掲載されています。
「学びのロードマップ」は、現場の先生方から寄せられた質問をもとにつくられた部分もあるようなので、今授業のやり方に悩んでいる先生も、そうでない先生も一見の価値はありそうですね。
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投稿者 kksblog : 2008年04月18日 20:06