●月周回衛星「かぐや(SELENE)」搭載レーザ高度計(LALT)による月全球地形図 (2008年04月18日)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回衛星「かぐや(SELENE)」に搭載されたレーザ高度計(LALT)によって、月の全球をカバーするデータが取得されました。
国立天文台が、このデータを解析、国土地理院により月の地形図が作成されています。
月周回衛星「かぐや(SELENE)」に搭載されたレーザ高度計(LALT)は、従来では、月探査衛星で探査されていない極域を含む、月全球の高さの情報を取得しています。
従来、月探査衛星で探査されていない極域というのは、緯度75度以上です。
また、高さの計測点数は、従来のモデル(ULCN2005)より1桁以上上回っており、3月末で600万点以上となっています。ULCN・2005(Unified・Lunar・Control・Network・2005)とは、クレメンタイン月探査(1994)の画像から写真測量で決定した基準点など、総計272931点の月標高基準点網で、2005年に米国地質調査所で作製されたものです。
この度、発表された地形図は、レーザ高度計の2週間分である1127392点の観測データを処理し、作成されたものです。
今後、さらに観測を続けることで、計測点の密度が向上、より詳細な高さのモデルが構築され、より高精度な地形図が作成されると期待されています。
また、レーザ高度計による月全球の高さの情報は、その他の科学ミッションにも不可欠な情報となります。たとえば、リレー衛星中継器/衛星電波源(RSAT/VRAD)ミッションから得られる重力場データと合わせ、地殻厚さの変化など月内部構造についての情報を得ることに、用いることができると期待されています。
日々、科学の技術が進歩していることをこういうところで知ることになりますね。学校では教わらないこういった詳しい知識をインターネットや図書館の本などで調べる余裕が持てたら、親子で素敵な時間を過ごせそうですね。
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投稿者 kksblog : 2008年04月18日 12:12