●ほかの子どもと比較せずにもっと気軽に話しかけて!中高生がしてほしいこと (2008年04月16日)
東京都中野区でおこなった、2007年度中・高生世代意見発表事業「ハイティーン会議」の活動報告書ができあがりました。
ワークショップの様子
今回の「ハイティーン会議」の活動のテーマは「いじめを無くすために」でした。先生、保護者、中野区・中野区教育委員会・国(文部科学省)、マスコミごとにして欲しいことや、自分・友だちができることを考えたものが活動報告書にまとまっています。
「ハイティーン会議」は、子どもの権利啓発推進事業の一環として行っている、子どもの意見表明権を尊重する事業です。中高校生が毎日の生活の中で関心のあるテーマについて、メンバー全員でワークショップ(自由に意見をいえる会議のこと)形式で話し合い、より詳しく調べるために関係機関に取材へ行くこともあります。
今回のメンバー11名は、文部科学省とフリースクールのシューレ王子に取材に行きました。メンバーがこの取材などを通して考えた「いじめを無くすために」先生と保護者にして欲しいことを、以下に一部だけ紹介します。
先生にして欲しいことは、席替えなどグループに分ける時仲良し同士がつかないようにし、生徒同士の交流を新鮮にすることが挙げられています。席替えを頻繁にすることで、席が近くなった子の今まで知らなかった良い面を知ることができるのではないか?ということです。また、保護者にクラスの雰囲気を知ってもらうために、授業参観をもっと増やして欲しいということも指摘されています。
保護者にして欲しいことは、ほかの子どもと比較しないで一人ひとりの個性や長所をほめて欲しいということです。また、親子愛をもってコミュニケーションをとるようにしてもらいたいという意見も出ています。テレビ番組のことなど、気軽な話題で話しかけてもらいたいということも挙げられています。
そして、いじめられている子の親へして欲しいことも併せて発表されました。その内容は、「少しでも早くいじめに気付いてあげること」、「子どもの話を聴いてあげること」、「子どもが話しにくそうだったら、楽しい話で気をそらすこと」、「その子のかかえているストレスをすべて受け止めてあげること」の4つです。
中高生が真剣に考えたこれらの要求を、おとなも真摯に受け止めて実行していく努力が大切ではないでしょうか?先生、保護者ともに普段から子どもたちとのコミュニケーションを大切にして、いじめの危険信号をいつでもキャッチできるような体制をひいておきたいものですね。
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投稿者 kksblog : 2008年04月16日 20:37