●子ども達の体力、運動に関する調査を今年度より開始 文部科学省 (2008年04月14日)
子ども達の体力低下、生活習慣の乱れなどが問題視されていますが、このほど文部科学省は体力、運動能力などについて全国的な調査を行うことを発表しました。
Photo by 坂井 和明
文部科学省では、平成20年度より新たに「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施します。国・公・私立学校の小学校5年生、中学2年生、中等教育学校2年生、特別支援学校の小学部5年生、中学部の2年生の全児童生徒が対象となります。
調査内容は実技調査と質問紙調査に分かれており、実技調査は現在、各学校で行われている体力テストと同じです。質問紙調査は児童生徒に対する調査は生活、食、運動の習慣についてのアンケート、学校に対する調査は運動会などの実施、運動部活動の状況、屋外運動場の状況など、学校での体育的活動の取り組み状況や体育教育のための整備状況に関する調査です。
これらの調査結果により、児童生徒の体力・運動能力と生活習慣、食習慣、運動習慣や、学校における体育的活動の取り組み状況などとの相関関係を分析します。これにより国や教育委員会などが子どもの体力向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立すること、学校が各児童生徒の生活などを把握し、学校に置ける体育・健康に関する指導などの改善に役立てることを目指しています。
今後は各学校に対して参加意向調査が行われ、夏にかけて調査が実施されます。結果の公表は12月頃が予定されています。公表される結果は、国全体、各都道府県、地域の規模別の調査結果であり、市町村名、学校名などを明らかにした結果の公表は行われません。市町村・学校の結果は、各自治体や学校が自己の結果を公表するかを判断することになります。
体力向上、健康増進は子ども達の健やかな成長にとっても大切なことです。しかし学年は違いますが、学力に続いてまた新しい調査が増えるのか、という印象もぬぐえません。学校で実施されるのですから、正規の日課の時間を割くことになるのでしょう。生活習慣はさまざまな他の調査でも行われるでしょうし、一本化、簡略化できることはなるべく省き、学校や教員、子ども達の負担にならないように実施されることを願いたいものです。
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平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査に関する実施要領について
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投稿者 kksblog : 2008年04月14日 11:36