●学校での麻しんの予防・対策ガイドライン発表 (2008年04月12日)
国立感染症研究所感染症情報センターによって作成、文部科学省と厚生労働省監修により《学校における麻しん対策ガイドライン》が発表されました。
内容は、予防と発生時の対応を中心に、都道府県対策会議への協力として提供を期待される情報と具体的方法を記載するほか、麻しんに関する基礎知識、参考資料が記載されています。
麻しんは一般に「はしか」と呼ばれ、2007年に高校生や大学生を中心に大流行、学級閉鎖や学校閉鎖が多数でました。
従来は幼児期の小さな子どもがかかることが多いとされてきた麻しんですが、10代後半の青年期の発生が多かったのです。年齢が進んでからの発症は重篤な状態になることもあり、予防が課題となっています。
一番の予防策は抗体をつけること、つまりワクチン接種です。そこで予防策として、本年から5年間、中学1年生と高校3年生を、予防接種の定期接収期間として定め、学校で調査・把握をすることで保健管理をすすめることとしました。
定期接種期間というのは、該当期間であれば無料でワクチン注射を受けることができるということです。この期間から外れて接種を受けようとすれば、1万円程度の費用負担がかかってしまうことになります。
幼少の頃予防接種を受けたとか、羅患したといっても、長い時間を過ぎると免疫力が落ちている場合があるようです。例年5月ごろが流行することが多いので、この時期を過ぎた6月ごろを予防接種お勧め期間としているようです。
そしてもし学校で麻しんにかかった生徒が発生した場合には、学校としてどう対応したらいいのでしょうか。
たくさんの生徒や教職員があつまる場所ですから、速やかに対策をとる必要があります。発生した人の症状などの情報収集、回りの人の健康チェック、感染拡大防止のためのマスク着用・うがい手洗いの励行、予防接種など具体的に手順を追って示してあり、心強いマニュアルです。
もし修学旅行直前に疑わしい患者がでたら・・・、一人暮らしの学生が罹ってしまったら・・・などという、ケーススタディもあります。
当たり前の内容かもしれませんが、いざ問題に直面したときには冷静に対応できるよう、道しるべとなることと思います。
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投稿者 kksblog : 2008年04月12日 22:51