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はしかにならない!はしかにさせない! 予防接種推奨のリーフレット (2008年04月05日)

昨年の高校・大学を中心としたはしかの大流行をうけて、この4月から5年間、中学1年生、高校3年生がワクチン接種の対象者になることになりました。

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文部科学省では、厚生労働省と協力し、新たに定期予防接種の対象となる中学1年生、高校3年生に対して予防接種を勧奨するリーフレットを作成しました。文部科学省のサイトにPDFファイルが掲載されており、自由にダウンロードして利用することができます。

リーフレットには、はしか・風しんがどんな病気か、予防するには、といった基礎的な知識が書かれています。はしかは「子どもがかかる病気」というイメージが強いですが、免疫がなければ大人でもかかります。また一旦かかると特効薬はなく、症状が重く治るまでに時間がかかる上、重篤な合併症を引き起こし死に至る可能性もある恐い病気です。

はしか対策として最も大切なのは、はしかにかからないこと、つまり予防接種を受けることです。昨年若者世代にはしかが流行したのは、彼らが接種を受ける頃に使われていたMMR(はしか・おたふくかぜ・風しんの三種混合)ワクチンに副反応が多く出て、接種を避けた人が多かったためではないかと考えられています。

今回推奨される中1・高3生は予防接種の費用が自治体負担になるので無料で受けられますが、その他の人も有料で受けることができます。費用は1万〜2万円と決して安くないですが、医療、福祉、保育、教育関係の職に就くためにははしかの免疫を持っていることが求められます。

またアメリカやカナダ、韓国などでは国によるはしか対策が進んでおり、「国内に患者がいない」と宣言されているほどです。これらの国と比べると日本の対策は著しく遅れていると言わざるを得なく、日本は「はしか輸出国」と揶揄されているほどです。

しかし日本でも、2012年はしか排除を目標に、厚生労働省において「麻疹排除計画」が策定されました。この予防接種推奨もその計画の一環です。しかし私たち一人一人が真剣に取り組まない限り、排除することはできません。これを機会に、はしかが感染力が強く、重い病気であることを認識して、まずは我が子や家族を守ることから始めてみませんか。

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投稿者 kksblog : 2008年04月05日 23:07


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