●青少年ネット規制法案に対して、MIAUが反対の意を表明 (2008年04月24日)
インターネット先進ユーザーの会(略称「MIAU」)と賛同団体・個人は、現在検討されている青少年ネット規制法案に対して、22日に反対の意を表明しました。
by nevit
MIAUは「反対の意」の中で、インターネットの「有害情報」への対処について、国家によるインターネットの制限ではなく、教育による情報リテラシーの向上と、民間事業者による自主規制の強化で対応することを提案しています。
MIAUは、青少年を保護するためとはいえ、健全な情報を発信する個人や、それを支えるインターネット関連企業などにまで、情報発信・公開についての制限をかけてしまうことは適切ではないという姿勢を示しました。
また、青少年を本当に保護するためには、インターネットを大幅に規制することではなく、早期の教育で青少年に正しい知識を教え、適切なインターネットの歩き方を体得させることが、より優れた手段であるとも付け加えています。
そして、何よりも「有害」な情報に全くアクセスできない状態で成人した青少年は、どこで情報の取捨選択や主体的な判断といった情報への対応、すなわち「情報リテラシー」を学ぶことができるのか?と問題提起をしています。
「現在、『情報』という授業は高校でしか行われておらず、義務教育での情報教育は貧弱なままである」とMIAUは述べ、「青少年を犯罪から守るためには、小学生の頃から、情報リテラシーについてのきちんとした教育を行うことが大切なのではないか?」との意見を表明しました。
青少年ネット規制法案に対しては賛否両論があると思いますが、決める側はじっくり話し合いをし、必要な時間をかけて慎重に決断を下してほしいものです。
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投稿者 kksblog : 2008年04月24日 21:13