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高校生から未来のICT人材を育てよう 文部科学省の人材育成プロジェクト (2008年04月17日)

ひと昔前、私たちの暮らしはもっと不便でした。飛行機に乗るには窓口に並び、レジでは商品の金額を打ち込み、調べ物は図書館へ…近年の情報技術の進化が、いかにめざましいものだったかが分かりますね。

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文部科学省では、我が国のICT(情報コミュニケーション技術)分野における高度な人材育成について、高等学校段階から推進していくため、平成16年度より4年間にわたり「ICT人材育成プロジェクト」を実施しました。全部で15校の指定校で、さまざまなテーマで研究活動が行われました。そのテーマ一覧と成果が同省のサイトに掲載されています。

テーマは、ネットワーク開発、ロボット制御システム、メディアデザイン、半導体製造など多岐にわたります。大学や企業とも連携し、実践的な知識や技術を身につけられるような取り組みがなされているようです。

一例として、筑波大学付属坂戸高校の成果を見てみましょう。研究開発課題名は「総合学科におけるIT人材育成プロジェクト」です。新科目「IT技術基礎」の開発をはじめ、IT関係企業への就業体験や、NPO法人の設置など、IT技術を社会貢献につなげられるような人材育成に取り組む計画です。

情報科目の導入や、IT企業への就業体験など、取り組みはおおむね適切で評価できる結果が見られたようです。また筑波大学の附属高校ということで、大学との連携を深め、将来的にはこのプロジェクトで育成された人材が筑波大学に入学し、さらに筑波大学でのIT研究が進むといった「高大連携」も期待されています。

このような指定校での取り組みの他、夏休み時期にはクリエーターを目指す高校生を募集し、ICTスクールを開講しました。これはICT分野の最先端で活躍する新進気鋭の研究者達による指導・助言の下、コンテンツ等の創作に取り組むというもので、ブログでその様子が公開されています。

社会のIT化が進む中、優れた技術者がこれからさらに必要になってきます。しかし技術者を育てるためには、潤沢な知識をもった指導者が不可欠です。学ぶ意欲のある、素質のある若者を埋もれさせないために、このような取り組みが続けられていってほしいですね。

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投稿者 kksblog : 2008年04月17日 11:05


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