●被害者にも加害者にもならないために 情報モラル啓発リーフレット (2008年03月27日)
子どもが携帯電話やインターネットを使うことが普通になってきた現代、子ども達への情報教育がとても重要になっています。
北海道教育委員会と北海道いじめ・不登校等対策本部は、情報モラル啓発リーフレット「メールだよ!たいせつな君に伝えたいことがある」を作成、北海道内の学校などに配布しました。
「情報モラル」とは、情報教育のなかでも基盤となるもので、
・ネットワーク上のルールやマナー、危険の回避
・個人情報・プライバシー、人権侵害、著作権などに対する対応
・コンピュータなどの情報機器の使用による健康のかかわり
などが挙げられます。
子どもの携帯電話利用で、増えているのがメールの利用です。学校以外の場所でも気軽に友だちとおしゃべりできることや、絵文字やデコレーション機能などの遊び感覚が楽しいのでしょう。しかし文字や既存の絵だけでは、文章の後ろにある微妙な感情や意図を読み取ることは難しく、誤解を招くことが多々あります。
リーフレットの中で、メールのやりとりをしているうちに、あるクラスメイトを無視しよう、と呼びかける結果になってしまった、という実例を挙げています。そこで「メールは送信前に読み返そう!」「何でもない内容も、送受信を重ねるうちに過激になってくることも」といったアドバイスや、書き込みの内容によっては犯罪になる、ということが書かれています。
その他、善意や不安といった気持ちを利用したチェーンメールへの対処法、懸賞サイトやプロフなどで個人情報を流すことの危険性、などが分かりやすい実例と共に解説されています。特に出会い系サイトについては、18才未満の利用は法律で禁じられていること、好奇心や気分転換に、と軽い気持ちで利用することがいかに危険か、詳しく書かれています。一方的に「ダメ!」というのではなく、子ども達の気持ちも汲みつつ、最終的に毅然と「いけない」と止めているところが、説得力が感じられます。
リーフレットの最後に保護者向けのページがあり、そこには「携帯電話を持たせているのは親の責任です!」と大きく書かれています。防犯のために持たせたはずの携帯電話が、犯罪に巻き込まれるきっかけになる可能性があるのです。携帯電話を持たせるなら、ルール作りとその徹底は必須、できなければ持たせない、それくらいの姿勢でいるべきではないでしょうか。
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情報モラル啓発リーフレット「大切な君に伝えたいことがある」 を掲載しました。
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投稿者 kksblog : 2008年03月27日 03:53