●2/3の大学や短大が分かりやすい情報公開の工夫をしている 文部科学省の調査 (2008年03月18日)
大学や短期大学、高等専門学校を設置している学校法人について、財務情報などが平成19年度において、どれほど一般公開されているか、文部科学省が調査を行いました。
Photo by 加山雄一
「財務情報など」とは、財産目録、貸借対照表、収支計算書、事業報告書、監査報告書を示しています。これらをインターネットや学校の広報誌などの刊行物、学内掲示板などによって一般公開している法人は全体の89.4%で、前年度よりおよそ3%増加しています。
一般公開の方法については、インターネットのホームページへの掲載が64.5%で昨年度より15.9%増加しています。広報誌等の刊行物への掲載は59.7%で、こちらは5.8%減少しています。昨年度までは広報誌などが財務情報の公開の手段としてはトップでしたが、今年度からインターネットが逆転しています。
情報の一般公開にあたって、その内容を分かりやすくするための工夫を行っている法人は、全体の67.7%でした。取り組みの例としては、財務状況に関する全般的な解説が最も多く、52.7%の法人が行っていました。その他には、経年推移の状況が分かる資料となっている、グラフや図表を活用するなど見やすい資料となっている、などが挙げられました。
少子化で大学・短大などに進む学生の数が減りつつある昨今では、財務状況を一般公開して経営の健全さをPRすることも重要かもしれません。そのためにも分かりやすい資料、図表を使った見やすい資料や、用語の説明、情報のポイントを押さえた解説などが大切になってくるでしょう。
ネット上での公開が増え、紙媒体によるものは減っています。ペーパーレス化は経費削減、資源の節約という面でも評価されます。しかし、冊子などの形で届いたものは、とりあえず目をやりますが、ネット上の場合はその情報を見るつもりでないと、なかなか目を通してもらえないかもしれません。せっかくの情報、興味のある大学について、一度目を向けてみませんか?
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投稿者 kksblog : 2008年03月18日 05:58