●結果を指導に活かすために 全国学力・学習状況調査の結果分析ツール (2008年03月17日)
さまざまな波紋を呼んだ全国学力・学習状況調査、よりよいものにするために批判も必要ですが、それ以上に結果を有効に活用することが大切でしょう。
Photo by オガワナオキ
愛知県では全国学力・学習状況調査の結果を活用するために、文部科学省から委託を受けて「愛知県学力学習状況検証改善委員会」を設置しています。この度同委員会から、調査結果を指導の改善に活かすための参考資料、「学力外周状況充実プラン」が作成・配布されました。
このプランは、「分析プログラム活用の手引」「分析プログラムの活用例」「県全体の学力・学習状況の傾向」の3部構成になっています。「分析プログラム活用の手引」には、分析プログラムの操作方法を、「分析プログラムの活用例」は活用によって把握できること、それによってどのような指導の工夫が考えられるか、「県全体の学力・学習状況の傾向」には、愛知県全体の特徴やそれに対する考察などが書かれています。
分析プログラムは文部科学省から提供されたデータをもとに、学校や学級、個人の結果を全国、県などの平均と比較することができます。これによって正答率が低い分野について指導法を工夫するなど、目的を絞った対策を講じることができます。
知りたい項目が図で示されるグラフ機能、「知識×応用」「国語×学習状況」など、2つの結果をクロス集計するカテゴリー機能などを活用することにより、教員間での話し合いなどを分かりやすく進められるでしょう。またクラス替えや転任などで担任が替わっても、過去のデータや、それを元にした指導方法の記録があれば、よりスムーズに指導を受け継ぐことができそうです。
学力・学習状況調査を有効活用するためにも、分析ツールの普及は歓迎です。しかし気が付けばもう3月も半ば過ぎ、次の調査が目前です。初年度の教訓を活かし、調査結果をより早く指導に取り入れられるよう努めてほしいものです。
平成20年度全国学力・学習状況調査の参加学校数を公表
知識は身に付いていても活用が苦手 「全国学力・学習状況調査」
学力学習状況充実プラン —愛知県版分析プログラムを用いた調査結果の有効活用のために— について
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投稿者 kksblog : 2008年03月17日 10:48