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科学の時代に生きるためのチカラ 「科学リテラシー」を浸透させよう (2008年03月12日)

生物学から先端科学、エネルギーなど、全国にさまざまな分野の科学館があります。地味なイメージがありますが、実はさまざまなイベントや企画展が催されているところもあり、見過ごしているのはもったいないですよ。

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国立科学博物館で行われた幼児・小学生向けプログラム「おいしいぬりえ」の様子


独立行政法人国立科学博物館における、科学リテラシー涵養に関する有識者会議は「科学リテラシー涵養活動」についての中間報告「世代に応じたプログラム開発のために」をまとめ、国立科学博物館のサイトに掲載しました。

「涵養」とはなじみのない言葉ですが、もともとは雨や河川の水が地下の帯水層に浸透し、地下水として供給されることを言います。このことから「自然に水がしみこむように、少しずつ養い育てること」という意味で使われます。

科学技術で生活が便利になる反面、私たちはその恩恵を意識しなくなり、また技術が高度になることで、距離感が遠くなる傾向があります。このような現状を危惧する有識者会議は、「科学リテラシー」を涵養するために、科学系の博物館が担う役割として、従来の教育活動と関連づけながら、世代やライフステージに応じた「科学リテラシー涵養活動」が必要であると考えました。

「科学リテラシー」とは「人々が自然や科学技術に対する適切な知識や科学的な見方及び態度を持ち、自然界や人間社会の変化に適切に対応し、合理的な判断と行動ができる総合的な資質・能力」のことで、今後も人々が豊かに生きることができる社会を構築するために必要な、科学技術に関する総合的な資質・能力だとしています。

技術の進歩は便利さだけでなく、遺伝子組み換え食品、エネルギー使用量の増大、ひいては地球温暖化など、さまざまな問題の原因にもなっています。このような問題について、一人一人が考えたり判断して行動する能力や態度を持つことが重要になってきています。

科学系の博物館は訪れる人たちに科学への興味を促すという、科学リテラシーを涵養する役割を担っていると言えます。さらに教育機関と連携したり、展示だけでなく実験や講座などを実施することでその活動を広げられます。実際に幼児向けや成人向けなど、年代別に考えられたプログラムが実践されています。

週末は家族で科学館に出かけてみませんか?調べてみると、企業が運営しているユニークな科学館も結構あります。楽しみながら学べ、さらにあまりお金がかからないのが魅力ですね。

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「科学リテラシー涵養活動」を創る〜世代に応じたプログラム開発のために〜(中間報告)の公表 



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投稿者 kksblog : 2008年03月12日 01:43


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