●新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について(中央教育審議会) (2008年03月03日)
最近、「生涯学習」という言葉を、よく耳にするようになりましたね。生涯学習するならば、どんな事を学んでみたいですか?自分のキャリアやスキルアップを目的に?趣味の場を広めるために?学習の内容は様々です。
by 風間 小太郎
文部科学省の、中央教育審議会は、「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」という資料をまとめ、公表しました。
平成17年6月、第3期中央教育審議会は、文部科学大臣から「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について」の諮問を受け、①国民一人一人の学習活動を促進するための方策について、②地域住民等の力を結集した地域づくり、家庭や地域社会における子どもの育ちの環境の改善のための方策についての二つの事項を中心に、制度の在り方を含め、具体的に検討を行うよう求められました。
これを受けて、生涯学習分科会において、具体的な方策について検討を進め、教育基本法改正等を受けた生涯学習・社会教育関連法制の見直しについての検討が必要であるとして、制度問題小委員会を設置し、集中的な審議が行われていました。
「生涯学習の理念の下で、国民一人一人が生涯にわたって主体的に多様な選択を行いながら人生を設計していくことができるよう、いつでも「学び直し」や新たな学びへの挑戦、さらにはそれらにより得られた学習成果を生かすことが可能な環境整備を行うことが重要である。」と記している通り、何らかの事情で学ぶことを断念してしまった人への新たなチャレンジの扉を開けやすくしてくれることは、学ぶ意欲をかき立ててくれることと思います。
また、地域や社会全体で親子の学びや育ちを支える環境が崩れてきているとの指摘もあるなか、家庭教育支援を行うに当たっては、地域社会や企業を含む社会全体で家庭教育を支えることが必要であり、地域において関係機関との連携や保護者同士をつなぐこと等を担う人材が求められています。家庭教育の支援のための取組に携わる子育てサポーターや子育て経験者等を対象として講習を行い、地域における支援活動全般の企画・運営や子育てサポーター等の資質向上を担う人材(子育てサポーターリーダー等)を養成する必要があるとも述べています。
生涯学習と聞いて、思い浮かべるのは図書館ではないでしょうか?「国民が生涯にわたって自主的な学習を行う上で、果たすべき役割は極めて大きく、社会教育施設の中でも利用度が高く、いわば地域の「知の拠点」であり、その質量両面における充実が図られるべきである。」としています。が、これには少し残念なことがあります。
全国の図書館の本が、貸し出し中のまま返却されずにいたり、切り取られ、蛍光ペンで線を引かれて返ってくる本が増えおり、こうなると貸し出すことが出来なくなるそうです。全ての人が生涯、いろんな事を学んでゆきます。これらのマナーを守ることも、また生涯の学びなのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2008年03月03日 16:01