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今年も「はしか」流行の兆し 「麻疹排除」に向けて定期接種時期を追加 (2008年03月03日)

昨年、10代、20代を中心にはしかが流行し、高校や大学等で休校が相次いだことは記憶に新しいことでしょう。今年すでに、再びはしかの流行が見られているのです。


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1才・就学前には予防接種を        Photo from "EyesPic"


国立感染症研究所によると、全国のはしか患者の報告数が今年に入って約2,200人に上り、南関東を中心に流行の兆しが出ているようです。速報値によると、神奈川県で807人と多く、次いで福岡県280人、北海道223人などと続いており、流行は全国的なものです。神奈川県では届出数の減少も見られていますが、周辺の東京、千葉などへ広がっており、注意が呼びかけられています。

すでに高等学校や大学等で感染者が報告され、学年閉鎖、学校閉鎖などの措置がとられている学校もあります。東京都の都立一橋高校では全学年で9人が感染し、3月10日まで臨時休校と教育委員会から発表されました。入学者選抜や合格発表は変更せず実施されるそうですが、入試や合格発表、卒業式など大切な行事の多いこの時期、学校関係者にとって頭の痛いことでしょう。

厚生労働省では、2012年の麻疹排除を目標に「麻疹排除計画」を策定しました。今年から、医療機関ははしか、風疹はそれと診断した際に届出をすることになっています。はしかの予防接種は、MRワクチン(はしか・風疹の混合ワクチン)を生後12〜23ヶ月、小学校就学前の1年間の2回接種することになっていますが、今年4月から2013年3月までの間、中学1年次と高校3年次も加えられることになりました。

流行するまでは、はしかは軽く見られがちでしたが、昔は「命さだめ」と言われていたほどの病気です。高熱を伴い、全快するまで日数がかかる上、死に至るような合併症も多く知られています。一旦発症すると有効な治療薬はなく、予防接種が唯一有効な手だてだと言われています。定期接種の対象となる人はもちろん、それ以外でも心配な方は、早めに医師に相談しましょう。

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投稿者 kksblog : 2008年03月03日 11:58


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